船本さんの新茶

2012年5月。手摘みの本釜炒り茶を茶摘みして、室内萎凋しています。傍らでは、できたての新茶の試飲。今年のお茶はどげんですか(^-^)


この半年ほど、毎日2、3種類のお茶を、その日の気分で選んで、家族3人で飲んでいます。朝なら朝のはじまりにふさわしいお茶を、昼なら、冬の今どきの日差しと飲みたいお茶を、夕食後のいっぷくのお茶、そして夜はひとりで静かに飲むお茶をと、気分を変えて飲んできたんです。手元にあるそれぞれのお茶が、長くつき合えるお茶なのか、たくさんのお茶を横並びにティスティングするのではなく、時間軸でいただくことで表れてくる体感のようなものをつかみたかったので。

結果はあくまでわが家の好み。お茶の好みなど人それぞれで、違いがあって当然。なので、参考までと思うが、傾向はあるように思いました。

さて、お茶の時間になると、妻と小5の息子にまず「お茶飲む?」「何にする?」と伺いをたてて、方向を決める。銘柄は僕が決めました。すると、今のところのわが家の好みには、朝は紅茶、昼は烏龍茶、夕食後は釜炒り茶、そして夜中は野生のお茶や山茶といった感じ。朝の紅茶は月ヶ瀬、食後の釜炒りは船本さんが圧倒的で、その後ほかのお茶を味わうと「これ船本さんのじゃないね?」から推論して銘柄を当てっこするなど、2つの銘柄はわが家の基準のようになってしまいました。それほどにわかりやすく好印象。良いお茶。この冬のわが家の定番になってきました。(^-^)

朝いただく紅茶の筆頭は、月ヶ瀬春摘みのべにふうき。驚くほど香りの印象が強い。印象というのは、「あ、この香り!」というキャラクターが明確に備わっているということ。この先飲み続けていくとしたら、舌はこのお茶のよいところをはっきり記憶しているので、●●年の春摘みが良かったなど、同じお茶の記憶を辿って評価ができるお茶、ということになるはずです。そして、お茶は単に「お茶が飲みたいなぁ」ではなく、「あの人のお茶が飲みたい」にもなるのだと、感心しました。

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