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吉田山大茶会に行ってきた。梅雨に入ったばかりでお天気が心配されたが、会期の2日間とも雨降らず。時に初夏の日差しも注ぎ、そろそろ夏色に変化してきた葉色もぎりぎり、若々しさを残して輝きまぶしかった。

去年は物珍しさも手伝ってわくわく楽しかったけれど、今回はほっと安心したような、そんな大茶会だった。変わらないことが嬉しかったというか。國友昭香さん、益井悦郎さんがいて、何よりこの2人に再会できた喜び。喜喜茶のだんなこと末松剛介さんとも初めて、良いお話ができたし。左能典代さんの闊達な典代節(失礼!)も健在、相馬耕一さんの手づくり釜炒り茶もおいしかった。そして会場全体にほのか響く笙の音も、変わらずステキだった。風がさらさら、さらさらと流れる何ともおだやかな時間感覚も、去年と変わらなかった。

國友さんも益井さんも、お茶づくりについて先例のない領域をかき分けかき分けして今を辿った方で、何よりそのお茶を、つくった手ずからいただける喜びはこの上ない。お茶を淹れ、どうぞと差し出す淹れ手の心、杯を受け取る客の心も喜。吉田山大茶会が、そんな喜びとともに、同じ時間を分かち合っているような。そういうのを「祝福」というんだろう。

益井さんは連日の茶づくりに体力も限界、持つだろうかと叱咤して5時間の道のりを馳せ参じた。國友さんは、みんなが自分の住む山里のお茶を手で摘んで炒り、自分たちのお茶に誇りをもち、かけがえなさを知る4人と一緒にやってきた。相馬さんは、去年まだ少量だった大白種の白茶を、たくさんつくってきてくれた。末松さんは雲南のお茶を(お点前参加したかった~)。きっとほかの皆さんもそうだろうと思う。今年1年、それぞれの物語に幸いがありますように! そんな気持ちにさせる、吉田山大茶会だった。

この日購入したお茶がいくつかあるので、少しずつ紹介していきたいと思います。


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