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昨日の夜は岩田くんのべにひかりで思いを馳せたが、そういえばと、今夜は吉田山大茶会で喜喜茶、末松さんから購入したプーアール生茶・毛茶2013をいただいた。初対面だったのだけど、FBで知り合い、恥ずかしいような嬉しいような、あいさつをしたら知ってくれていた。

彼は今春、岩田くんと雲南に行ったんだそうだ(うらやましいなぁ)。これはそこで求めたわずかなお茶とのこと。もう2か月近くたったのに開封もしてなくて失礼してしまったけれど、お茶っを手に取ることも、どんなふうにいただくかも、その時と場所の縁のようなもの。気温は26,7度、湿気多くて汗ばむけれど、シャワーを浴びたら風が涼しく、上等の部類に入る夏の夜だ。この良き日に、この良きお茶を選んだ、ということなのです。どんなお茶だろう、手づくりのラベルから引用……

プーアール生茶 毛茶2013
雲南省西双版納の景邁(チンマイ)の古樹園で少数民族のプーラン族が新芽を摘み取り作ったお茶です。
この毛茶を茶商が蒸して固めたものがプーアール生茶の餅茶になります。無農薬無肥料の自然栽培で育った古茶樹のもつ豊かな滋味と甘い余韻をお楽しみください。

雲南省は、これまでの調査から、チャノキの原種が誕生したとされる場所。山にはそこらじゅうにチャノキが自生している。少数民族が、照葉樹林文化と呼ばれる、古くからの生活様式、生産様式を守りながら、プーアール茶をつくっている。この毛茶という状態は、晒青緑茶といって、日本でも同じ製法でつくられている伝統のお茶が散見されることは、井上菜津子さんに教えていただいたことがあった。製法的には茶葉を摘んで釜炒り、揉んで日干し乾燥したもの。心あたりでは高知愛媛や熊野の山の中、おばあちゃんたちが自家用にお茶はみんなこれでしょう。ということは、こういう山のお茶を蒸して固めたら、国産のプーアール餅茶ができる、ということ。着手している人はいるだろうか?

この末松さんのお茶は、原点、ルーツを感じるもの、またはそのもののお茶。もしくは、想像を膨らませることができるお茶だから、今の僕にはとてつもなくうれしいお茶だ。たぶん彼はこのお茶を干しているその現地で、その光景を吸収して日本に帰って来たんだろう、それもあるから、さらにお茶がおいしくなる。思えば、品種がどうだ、機械がどうだなどのお話しも、どこかのお茶どころのナショナリスティックなお話しも、できれば避けて通りたい僕には、余計な前置きがいらない、こんな感じのお茶がいいなと思う。そうでなければ、岩田くんや益井さんとか、思いあふれるつくり手や、「この茶はうまかぞ!」っていつも変わらずどっしり構えた船本さんとかの、熱意のこもったお話しがホントにいい。

このお茶うまかったー!

力があるからかアクが浮くので最初洗茶して、熱湯1分から何回も何回も飲んだ。枯れた樹木の根っこの香りにかんきつ系のメントール感が乗っかったような香り。さわやかな1煎目がはじまって、ほどほどの収斂味と、次第に葉茎内質の浅く漬かったような“アジアの香り(と僕は呼んでいる)”が出てくる。後韻というか、喉奥で感じる甘さも長く続いた。大きめのお椀に蓮華で。ニヤニヤしながらすすってましたw

P8010983喜喜茶さんすばらしい!
末松さんありがとうございました(^_^)

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