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自分の短い経験でのことなのだけど、暑い夏のお茶はやっぱりガラスの器がいい。冷やして、氷は湧水をゆっくり凍らせたもので、氷そのままでもおいしいような。その逆、寒い冬なら、掌で包みこんで温かさの伝わるような、無釉の土肌の器。薪ストーブの部屋で鉄瓶から湯気がもくもくと。そしてその中間というか、暑い夏から、今の季節のように涼しくなり始めた頃なら、ガラスのポットで、あえて熱いお茶を淹れる。冬のホットティーは立ち上る湯気がいいが、今の季節では湯気は暑苦しいし、湿度が高いからだと思うが、そもそも湯気は見えにくい。目に見える湯気とならずに、手近な放熱性の物体にとりついて、水滴をなすのでした。それならグラスがいいでしょう。

8月初旬、静岡の梅が島で手づくりした烏龍茶がやや落ち着いたか、ひいき目においしい!

華やかな香りには程遠いし、枯らしはしなかったものの、いやな香り、すっぱいような香りを出す葉がどんな葉か、揉みをデリケートに、でもしっかりとしなければならないのはどうしてかなど、おぼろげに掴みかかっている触感のようなものから、今回の出来は3割ぐらいかなと踏んでいる。

でも、ひいき目には、茶の体液の香りあり、よく焙煎した、茶色の濃い、昔風の烏龍茶のような韻がある。甘い品種香のような香り(在来だけど)も、ほんの一瞬だったが、よぎった。ひと晩おいて、冷えた出がらしも、茶が濃く出た水色はクリアで、渋みにパンチがあった。いろんな雑味もあったろうが、ひいき目に。まあ、勉強です。

お茶づくりは秋も続行したい。

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