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高知でお茶づくりをしている昭香さん、心のヤマチャの國友昭香さんがオススメの朝の1杯がコレ。お茶っ葉を思い切って多めに使い、小さめの器でクイっと。感化されて、僕も時々やっている。これが最近の大ヒット。名付けて「山茶エスプレッソ」は、目覚めの一杯として、気持ちがキリっとして朝にぴったりなのだ。

ご存じの通り、お茶は温度が高いときや、長い時間浸出すれば苦みや渋みが強く出てくるのだけど、無肥料や、自然に近い栽培のお茶、良い製茶で、芯までよく乾いたお茶だと、こうして淹れてもイヤな味がしない。その逆、ダメな蒸し茶、ダメな紅茶、ダメな釜炒り茶では、最悪の飲み物になってしまうから注意ですが。

こうすることで、そのお茶の素性がよくわかってしまうのだ。だから最近はエスプレッソといわず、長めに淹れて、お茶の芯からにじみ出る味わいを楽しむようになった。

最近僕が「お茶の体液の香り」とか「アジアの香り」とか言い出したのはこの関係のことで、この「芯からにじみ出る味わい」のことを言っている。芯の香味がムレずにどっしりして、臭みがなく土のような草のようなところからミネラル系の香りに高まっているようなものなら、それは、今のところの僕にとっては良いお茶ということになる。お茶はまず最初に表面の風味、次第に芯の風味へと煎を進める楽しみもあるけれど。

さて、「山茶エスプレッソ」は実生の自然生えのヤマチャを手で摘んで釜で炒ってつくる、国友農園さんのお茶だから、濃く淹れてもさっぱりとおいしい。すっきり目が覚めるようでオススメです。ちなみにこのお茶1煎ではまことにもったいなく、急須に残して半日おいて、煎を翌日に進めても、それがまた、まっこと、おいしい。

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