淡い香り、淡い水色。意外や葉っぱはしんなりしています

淡い香り、淡い水色。意外や葉っぱはしんなりしています


18日の早朝、今年ももう最後だろうナとお茶を摘んでみた。葉はごわごわ。気温はもう低いから、これだと萎凋(しおれること)しないで枯れちゃうだろうとは思ったけど、だめなら煮て干してもいいし。それでも天気はよく、部屋は陽が入って暖かい。ということでザルに広げ、乾燥を遅らせて香りが上がる時間を稼ぐため少々霧を吹きかけて、様子を見ることにした。するとほんのうっすら色づいてきて、弱かったけれど香りも上がる。けれど、もうごわごわの葉。絶対萎れないぞ!と硬葉も頑張っている。ふと白茶になるかな?と思いがよぎった。

正統のものは時期も違うしハナからムリ。葉っぱが、淡いけれど甘いような香りを出し始めていたから、甘い香りの茶水ならそれでいい。殺青なし、揉捻なし、乾燥だけで、願わくば香りの葉っぱになればと。ならばもう少し萎凋を進めたい。もう日はかげっていたし、乾燥も進んでしまうだろうからと、葉っぱを風呂場に移動、湿度を保ち、もっと香りが出てきますようにと、この日は外出。

……帰宅は11時、茶色くなっているが、枯れてはいない。やっぱり風呂場はいいぞと。ところが何もせず寝ちゃった18日、そして19日は別の仕事バタバタしつつ午後はエコ茶会に行き午前様。あきらめつつ迎えた20日、香りはリンゴのように熟した感じがした。乾燥はオーブンで37℃の超低温を3時間、続いて100℃で45分の2段階で終了した。

出来上がりは、葉っぱの形のまんまにパリパリになって、白茶とは姿も形も違うなぁというようなしろもの。蓋椀、熱湯で5,6分で飲んでみると、おお、甘い香りがほのかにうつって、まさに香り水。淡い淡い。ほのかに水も甘く感じられて、悪くはなかった。一見、枯れ葉みたいだけど、湯に浸された葉はしんなりやわらかいから、内質はゆっくり染み出ているだろう。ただ、これが時間の経過でどう変化するか。予想では、ヘンな香りになっていくんだろうなぁ…

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