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きのう奈良の岩田文明さんからイベントのお誘いが来ました。チラシもいっぱい同封されていたから、ここは宣伝をと。題して「第3回日本の紅茶を喫茶する みんなで作る奈良月ヶ瀬の紅茶」のご案内です。まずは月ヶ瀬健康茶園、代表の岩田さんのあいさつ文を……

世界の紅茶の産地へ
みんなで作る奈良・月ヶ瀬の紅茶

2010年、「第1回日本の紅茶を喫茶する」のイベントで、飲む人と作る人が近いことの大切さに気づきました。第2回では、紅茶を「みんなで作る」ことをしようと決めました。そして、2012年、たくさんの人たちと茶を摘み、くり返し少量の紅茶を仕上げていくなかで見えてきたのは、テロワールで異なる紅茶の面白さでした。

2013年の今年、茶摘みイベントの開催に加え、茶摘み隊(別名チャールズ)の結成、秋にはチーム岩田で、条件のそろう日にはひたすら手摘みをしました。そのときそのときの茶葉の可能性を最大限に活かしたいと考え、茶を仕上げました。

今年の「日本の紅茶を喫茶する」のイベントでは、その紅茶の一つ一つの味と香りをそれぞれの地勢、土、気候、そして茶を摘むときの様子の話をつなげながら、みんなで作る奈良月ヶ瀬の紅茶の個性を語り、当園の紅茶ムーンロック手摘みシリーズを喫茶していただきたいと考えております。ぜひ紅葉深まる月ヶ瀬へお出かけください。

2013年10月 月ヶ瀬健康茶園 岩田文明

……ちょうどおとといのblogで「…香りは、いろんなことを映し出す。ワインならミクロクリマ、テロワールというし、品種も仕立ても、製法もすべてが違う。違う通り、その理にかなった造り方が育ったように、紅茶も、その土地の記憶に寄り添った、紅茶が生まれてきたらと思う…」などと書いたその翌日に、偶然というか、岩田さんから「テロワール」がやってくるなんて嬉しいではないか。

テロワールとは、土地、気候、人を含めたぶどう作り・ワイン造りの環境をいうフランスでのワイン用語。このすばらしい概念に、「土地の記憶」ということばを添わせて、全国各地の個性豊かなお茶を結ぶ取り組みを企画したことがありました。嬉しいと言ったのは、なんとその呼びかけ人会に参加してくれたひとりが岩田文明くん(と呼んでしまう)だったのです。2006年10月のことでした。あれから月日が流れて、再び彼の名を聞いたのは去年、作家の飯田辰彦さんから。「奈良にすごいお茶農家がいるんだよ、岩田くんといってね、まだ若いんだよ…」。すぐに彼に会いに行き、出会って7年目にして初めてその力を知った、というわけです。今日あらためて経歴を読めば、緑茶品種での紅茶づくりが2001年、紅茶品種(べにふうきなど)の栽培開始が2005年とあって、そのわずか1年後の出会いだったことも感慨深いこと。共感でき、学びの多い人物で、日々の成長が遠くからでも伝わってきます。テロワールで異なる紅茶の面白さ!…なんて、僕が昔夢見た着想に現実が追いついています。すごいことだと思います。

イベントでは徹底的に岩田くんたちのお茶が飲めるし、奈良の囍茶さんも出ています。完全予約制とのことで、参加される方は事前にお申込みください。開催日は11月17日(土)と18日(日)の2日間。僕も行きたいところだけど、ぜひ!

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