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8月のはじめに手作りしたお茶。夜中までかかってぎゅうぎゅう揉んでつくった烏龍茶をいただきました。近くの畑脇の畦畔茶を摘ませてもらったもので、農薬も肥料も使っていない実生の在来のお茶です。太く柔らかい芽を少しだけ摘んで、団揉をしてみました。団揉とは、台湾の烏龍茶のような、お茶を丸くコロコロした形状にまとめる工程ですが、いつもぼろぼろになっていた原因や、丸くなっていくメカニズムがあれこれと浮かんでいて、試してみたかったのです。

結果は写真のような感じに。出来上がりは乾燥でたった30gほどですが、それでも時間はかかります。ゆっくり時間をかけて摘んだ葉から香りを引き出すこと。焦がさないように、でもしっかりと炒り上げること。そして揉み込みは力をかけるけれど、葉を傷めてはいけないこと。感想はゆっくりじっくり。あと、より香ばしい香りを引き出すための焙煎はメカニズムがまだわかっていません。だから乾燥だけ。

1か月半たって、今日は小さな茶壺に熱湯で、聞香も試して6煎まで楽しみました。思いのほか香りが良いのに驚きました。ミルクのいい香りがしました。揉みがよすぎたのか茶水の出もよく、2煎目で一気に出切ってしまおうとするので早めに上げ、3煎目は内質の香味。悪くないです。4煎目以降はゆっくり甘味の増した茶水になっていただきました。発酵が進んでいたようで濃い水色で、渋みも強すぎず続きました。このくらいの香味が出るならいいでしょう。コンペティティブな品種茶の個性も良いかもしれませんが、在来も捨てたものではないんです。相模野烏龍2014。あと20グラム(^^ゞ

s-20140923-01

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