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寒い雨の日。お茶という飲み物は良いなぁと思うのは、その時の気分で選べること。パンチの効いた、眠気を誘う、温まる、ひんやりする、きりっとする、など。今日はこんなお茶でしばし放心……

徳島県上勝町の阿波晩茶2014に菊花。

阿波晩茶は、後発酵茶に分類されるお茶で、摘んだお茶を茹でて揉んだあとに木桶に漬けるのです。植物性乳酸菌の発酵で独特の臭みがつき、これを夏の晴れた日に天日でカラカラに干して和らげ、ゴミや茎を取って仕上げます。この臭みは良い発酵によって、時に土と樹木が蒸留されたような、品の良い香りになります。逆に「ん?」と、ヘンな香りの阿波番茶にも出くわしたり。天地人の合作だから、いろんな条件を見極める作り手のウデが違いに出るでしょう。

今日いただいたのは今年のものです。7月に摘んで、でき上がるのが8月中下旬。できたては香りが高いというか、少々キツい感じです。菊花は秋の花…菊普茶といって、奈良の囍茶さんから、プーアール茶に合わせると教わりました。菊花とプーアール茶が、互いの強い味をまろやかにしてくれます。阿波晩茶とも相性良いようで。菊普ならぬ菊晩茶。いいでしょう。で、放心……

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