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カキドオシという野草のお茶をいただきました。野草茶というとドクダミ、スギナ、ヨモギなどいろいろあるなという程度でよく知らず。自然療法、民間療法、漢方などで効果効能さまざま言われているようですが、まあ、だいたいは利尿やお通じ発汗などを良くするもの?と、特に入れ込んでこなかったです。

渋谷で買ったのは、そういう思い込みとは違ってずいぶんおしゃれな野草たちでした。10種混合効き目抜群!的なガサツさではなく、品種ごと、20〜30グラム単位でキレイにディスプレイされ、切り口はハーブティーなんですね。野草が煎じ薬ではなくて、香りを楽しむ素材として意識されているわけです。

お茶ではヘタな買い物たくさん(!)してますが、同じ感覚で見て触って嗅いでみて、品質も好印象です。お茶をいただくように淹れたら新しい発見があるんじゃなかろうかと、興味もムクムク湧いてきました。ということで、このカキドオシのほかゲットウなど、好きな香りのする数種類をげっとー、てとこです。

香りを楽しむのだからと淹れ方は熱湯。最初は30秒から2、3煎と進みます。全体のトーンはヨモギのような草っぽさですが、ムッと来る草いきれではありません。そこから上ってきたのがメントール系、続いてマスタードのような香り。仕上げの良さか淹れ上手?、それぞれがクリアに感じられ、アンサンブルになってます。わずかにクローブのようなニュアンスも感じました。

この野草のお茶。草の香りはお茶っ葉と比べると土に近い印象です。バルセロナあたりのキュイジーヌ、土の香りを表現した料理のようで、その五感で自然を感じるところが面白い。魚釣りは野生と交わる言語だと言った人がいましたが、お茶は植物と感覚を通わせる仲立ちをしてくれるんですね。どこか心をくすぐる感じがして、そのへんチャノキのお茶と変わらない。

ハーブの世界。何か突出した良さを選抜して楽しむというより、その植物から自然を受け取る、というような世界。それは日本に普通に生えている様々であっていい。掘ったらきっと深い気づきがあるでしょう。

最近はちょい飲みに小型の茶海、ガラスピッチャーを使っています。葉っぱがよく見える、香りもよくわかるガラスの器はいいです。左の紅茶は沖縄のもの。この紅茶もなかなかですが、また別途……
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