IMG_5458高知の國友昭香さんにお誘いいただき「祈りの道へ-四国遍路と土佐のほとけ-」という美術展に行ったのは2015年の冬。空海のころに思いをはせ、仏様の話しは土佐のお茶の話に移っていった。

日本で、茶の招来は鎌倉期、栄西禅師によるとの説がある。が、國友さんは、四国にはもっと昔からあったと話しながら、四国の山茶にロマンをふくらませる。 四国の山茶。調べると、定説めいて語られる栄西説もまだ不確実で、松崎芳郎さんの「茶の世界史」では、805年最澄、近江坂本日吉社に唐より招来した茶実を植える(日吉社神道秘密記)/806年空海、帰朝して真言宗を始め、茶種石碾を招来した(弘法大師年譜)…とある。また、平安時代はお茶の出来事がとても多く、となると日本のお茶の歴史は鎌倉からさらに400年近くさかのぼることになる。となれば栄西も、四国や熊野の霊山、背振から阿蘇の山々に思いを巡らしつつ『喫茶養生記』を著したのではないか。

四国という島がなんと祈りに満ちていることか。お茶を思い、四国の山々を思います。
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