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柚子とお茶の相性がいいのだけれど、阿波晩茶と合わせてわかったのは、水色。濁りがすっと消えて、品のいいお茶になること。チャイナの茶杯でもサマになった。

この柚子、原種は中国なのに、今は日本と韓国南岸にしかなく、柚子だらけの四国には、日本でそこだけ、後発酵のお茶もある。そのお茶のひとつが阿波晩茶で、柚子と合わせ、水色はすっと澄み渡る。

ということで香りが気になって取り寄せたユズ本が届く。ふむふむ、柚子は自家繁殖ができる。橙や橘と並んで柑橘でも古い部類の柚子は、実生で純粋性が保たれやすいと。お茶はといえばその正反対に、実生なら雑種繁殖で、サマザマナケイシツガ現れやすい。が、そんなお茶は大体な感じこそが楽しい。茶の在来のおもしろさだ。

お茶と柚子。この好対照の植物が色濃い四国は、日本では特異な感じだが、アジア全体でなら、実はオーソドックスなのかなと思う。だからか、お茶と柑橘の取り合わせにはエキゾチックさ懐かしさが共存している。

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