2012年の龍

高知はお茶の濃い土地で、山にいけばふつうにお茶の木が、すき間があれば生えている感じがする。そんな土地で、自然に萌え出たお茶の木を育てて摘んで、お茶にしている。龍というお茶の山は急で、お茶に淀みが残りづらく、直下の小川は青く清らか、この上ない。

國友さんが、水は動いていないとだめというので、富士山のふもとで汲んだ水をよく振って(気持ちの問題)沸かす。ふつふつしたあたりで湯冷ましに、そして静かに、茶葉を落とした茶海に注ぐ。葉が開かぬうち、葉がこぼれぬよう杯へ。

水色衰えず。

香りは、歳を経たもの共通で、お茶の内質が香りに染み出して熟成される。新茶のアタックだけを求めてつくられたようなお茶では何も出ないと思うが、龍は深いお茶の根の香りが鼻腔いっぱいにひろがった。僕が勝手に雲南臭と呼んでいるこの香りは、お茶の生命力を示すものだと考えています。

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