昔ながらの在来チャノキ、釜炒りの香りがこうばしくなつかしい味わいです
春、農薬を使わずに育てた在来種の一番茶を摘み(機械摘採)連続式の釜炒機で製茶した、普段使いの釜炒り茶です。生産者は、熊本県八代市泉の船本繁男さん。最終工程を丸釜で仕上げて、本来の香りに近づけています。最近は、ご長男の裕之さんが担当するようになり、炒り具合から仕上げの火香の具合まで、繁男さんの指導で良い仕上がり。萌黄色がかった、香ばしい、さらっと飲みやすいお茶は、暮らしのお茶としてがぶがぶいただくのが似合います。お茶っ葉で「釜炒り茶漬」が絶品!
……なのは知る人ぞ知る楽しみのひとつ(^-^)
緑じゃない、萌黄色(もえぎいろ)にはワケがあります。
最近は若い芽でつくった、青々しい、蒸し茶のような釜炒り茶が増えていますが、それでは本来の釜炒り茶のよさが半減してしまうと、船本さんは、連続式の製茶機でも、よく熟した葉で、高い温度で炒る釜炒り茶を目指しています。機械摘みの茶葉で茎も入りますが、じっくりと乾燥させ、丸釜の炒り上げで心持ちの火香も備わって、飲みやすく、イヤ味のない味わいに。熟した茶葉を使い、しっかり炒り上げるから、葉の色は萌黄色です。
在来種の葉は同じ株でも形や色が様々。太古よりのDNAが、自然な交配で今に受け継がれているのです | 春5月の茶工場は、摘んだばかりのお茶で爽やかな香りに包まれます。連続式釜炒り機の前で | 製茶は茶摘みと同時進行。できあがったばかりの新茶は、真っ先に摘み手のみなさんで最初の試飲(^^) |
●参考記事……
釜炒り茶って、どんなお茶?……釜炒り茶とは何か? 1
釜炒り茶の歴史 ……釜炒り茶とは何か? 2
釜炒り茶これから ……釜炒り茶とは何か? 3
釜炒り茶…… 香り高い暮らしのお茶
●船本繁男さんの関連記事はこちら……
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船本さんの釜炒山茶
ぱちぱちと茶のはぜる音を聴きながら |