おむすびの祈り~佐藤初女さん講演会へ行ってきました

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佐藤初女さんという方を知ったのは、
多くの人と同じように1995年公開の映画「地球交響曲第2番」でした。
あれから20年、憧れの人である初女さんのお話を初めて伺うことができました。

青森県弘前市、岩木山の麓にある初女さん主宰の「森のイスキア」
心や体を病んだ人、死を考える人などが救いを求めてやってきます。

ここで初女さんがすることはごく普通のこと、
一緒にごはんを作り、食べ、話を聞く。
でもただそれだけのことであっても、
多くの人が救われて、自分を取り戻して帰っていきました。

そこで供される食事は、決して特別なものではなく、
近くでとれた旬の野菜料理やごはん、味噌汁、自家製の梅干しなど。
ただ、ひとつひとつの食材のいのちを感じ、
「いのちを移し替える」ように丁寧に調理されています。
「食べることは生きること」「調理する姿は生きる姿そのもの」と
初女さんがよく言われるように、
どの食材にも愛情、集中力をもって接し、
それゆえ最大のおいしさをひきだすことができているのです。

著書の中に出てくるエピソードに
死を考えてやってきた人が、初女さんのおむすびをいただいて、
「こんな自分にこれだけのことをしてくれる人がいるのに、
自分はなんて馬鹿なことを考えていたのだろう」と思いとどまった、
という話があります。
その帰路に渡されたという2個のおむすびは、
乾かないよう、湿らないよう、手拭いで包まれていたものでした。

私は食べものと向き合う、生きるということについて、
今まで初女さんからどれだけ影響をうけたかわからないのですが、
今日の講演の中でも繰り返し出てきたのが
「受け入れること」でした。

まず、受け入れること。
苦しい時にも受け入れること、
頭だけで考えずに手を動かしながら、
自分でよいと思うことを実践すること。
そのうちに、軽くなったと思う時が来る。

心の本当に強い人でなければ、
静かに受け入れることは難しいのだろうと思うのです。
初女さんはおそらくは自分に厳しい人であり、
全て受け入れて心静かに生きている。

自分はどこまで近づけるかわかりませんが、
そうありたいと思うことから全てが始まるのですよね。

21. 4月 2013 by oishii-mura
Categories: 暮らし&こども, 食材&料理について | Leave a comment

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