鎌仲ひとみさんと奏でるミツバチの羽音と六ヶ所村ラプソディ~お弁当編
さる2月9日、町田にて行われた
「鎌仲ひとみさんと奏でるミツバチの羽音と六ヶ所村ラプソディー」
鎌仲さんの講演会&映画2本の上映会にお弁当を作らせていただきました。
このお話をいただいたのは三重の岡田桂織さんから。
彼女とは、はるか10年以上昔ですが、穀物菜食料理の研究会でご一緒していた時の仲間です。
当時、おつれあいの実家である酒屋「岡田屋本店」の中で「月の庭」という素敵なお店を営んでいた桂織さん。料理のセンスも抜群だったし、原発や環境、人権といったさまざまな問題に取り組んでいる姿に強く共感していました。
昨年、ひょんなことからfacebook上で再会し、東京で会ったりというつながりができたところで、「こんど友人が町田でイベントをするんだけど、ごはん出しを手伝ってあげてくれないかー」とのことでお話をいただきました。
お弁当50個から100個ちょっとお話もしてくれたら…ということでしたが、嬉しいと同時に、「桂織さんほどの知名度もないし、お弁当100個とか、久しく作ってない量だし、お話しなんてできるかなぁ」とかなーり不安になりました。でも、ほかならぬ桂織さんからの依頼、どんな形であれ引き受けないって選択はなーい!と、いうことで今日に至ります。
主催の宮崎眞さん、初めて会ってこの2ヶ月、ほんとうに濃い時間を共有しました。(彼のことはまた別途書きたいなーと思います)
お弁当はこの会の主旨を考えたらやはり、祝島のひじきをお出ししたい、ということから始まり、内部被ばくのことも配慮して食材集めとメニュー作りをしました。
お弁当を作る厨房が近隣でなかなか確保できず、結局少し離れた八王子で作ることに。
「雪さえ降らなければ」と言ってたら史上まれに見る大雪を呼んでしまった!前日準備もあまりできず、当日も電車で運ぶことになり結局1時間遅れで会場に到着。
みなさんには本当に申し訳なかったですが、鎌仲さんが急きょ給食の話など場をつないで下さいました。感謝です。
食材の魅力とか、バランスとか作る手順とかずいぶん考えて作ったメニューです
■手作り弁当 お品書き■
祝島のひじき&豆・レンコンの梅酢マリネ
古代米入り五分搗きごはん
人参塩煮&人参葉のおひたし
車麩のカツ
もちきびとジャガイモの炊き合わせ
菜花のからしあえ
こんにゃくの味噌甘糀でんがく
塩糀焼きりんご
干し大根の柚子醤油漬け
特に生産者名の記載のない素材、調味料についても、
無農薬・自然農法の野菜を扱う八百屋、五ふしの草(奈良)、
市民測定所も兼ねた八百屋チャンプール(神奈川)など、
環境や放射性物質について配慮しているお店さんで仕入れさせていただきました
祝島のひじき。今回はレンコンと豆を加えてマリネ仕立てに。
ひじきの煮物も好きなんですが、より磯の香りが感じられるようにと。
神戸で自然農の農園を営む中野信吾さんの人参
「自然」と「農」を考えさせられる、存在そのものがメッセージのある人参です。
生でかじると柿のような味わい。感動しました。
(生でお出ししようか迷いましたが、さすがに不特定多数のお弁当なので、
塩だけで蒸して甘さをより引き出すというシンプルな仕上げにさせていただきました)
葉っぱがもう、野生の味と香りなんです!
さっとゆでて色をとめておいて、薄ーく醤油でおひたしに。
同じく中野信吾さんの自然農の五分搗き米に古代米4種をブレンド
「信吾さんいわくごはんに彩りがつくのが、黒米。 香がつくのが、緑米。 粒がきれいなのが、赤米の粳。 鮮やかなのが、赤米のもち米。」
配合についてもわがまま聞いていただきました。ありがとうございます。
美しく、かみしめるほど体に力のわいてくるお米でした。
当日は車が出せず、カートをひいて始発電車に(笑)
終わってみれば笑いごと。
並んだ様は壮観です
現場は時間勝負で茶も飲まず一度も座らず
前日に一度準備で行くはずが雪で動けず、その分リカバリしなくてはいけなーい
結局電車の遅れもあって時間には間にあわず。
でも宮崎さん、鎌仲さんはじめみなさんの協力でよい気を保っていただけていました。
お話し会は上手に伝えられたかわかりませんが、手作りの大切さ、生きていく知恵としての料理、五感でこどもに伝えたいこと…などのお話をさせていただきました。今日からでもできる脱原発、未来へのアクションそれが自分でちゃんとごはんを作ることなのではないかと思います。
今回料理のお手伝いしてくれたのは
私の教室に熱心に通ってくれ、Okomeya-cafeの店長である渡部幸枝さん。
場所を貸してくださったのは自然食料理教室きらりさん
当日朝から、ひたすらお弁当を詰める作業をひたすら黙々と美しく!こなしてくれた、村のバザールのともちとNanaちゃん。
買い出しから、この間の家事ごと、写真撮影など協力してくれたつれあいの竹内周と玄。ありがとう。
この場を借りてみなさんに感謝したいと思います。ありがとう!
~鎌仲監督のお話しと上映会編に続く!