干す日々

きりぼし大根DSC_3567

寒風が吹いて、からっと晴れたら干し野菜日和
先輩方から教えてもらった大切なことの一つに「冷蔵庫はゆっくり腐らせる箱」という話があって、人間はふつうに室温において大丈夫なもの、とれたてのものだけ食べていれば病気になったりしないのだと。
昔の人は食べもののとれない季節に備えて「発酵させる」「塩漬けにする」「干す」といった暮らしの知恵を駆使していた。中でも「干す」は最も手軽な方法。水分が抜けて野菜の旨みが凝縮される、食感がしっかりするのでよく噛む素材になる、小さくなって保管しやすくなる。太陽が下ごしらえしてくれた干し野菜に干し魚、干し果実…どんな食べ方をしてもおいしいにきまっている。
霜が降りるまで、雪が降るまでの短い秋、せっせと収穫しては干す。さまざまな家事仕事の合間をぬって、ああ忙しいと言いながら、天気を見て日向を探し、ざるを並べる日々を愛おしく想う。

10. 12月 2015 by oishii-mura
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