Uさんのジャスミン茶

ジャスミン茶

U様

おいしいお茶をありがとうございます。
今年の関東は暦通り、ぴったり入梅の日に梅雨入りです。そちらはそろそろ梅雨明けでしょうか?

手作りジャスミン茶、いただきました。といっても、5種類のうち、印雑とゆたかみどりの2つです。ゆたかみどりは鹿児島以南ではポピュラーな品種のようだったのと、印雑は、好きな品種、それと、1つずつちびちび大切にいただきたかったので。

あ、いただく前に。国産のジャスミン茶が飲めるなんて、最高にうれしいです。
お茶の季節にジャスミンの花が咲きほころびて、その香りの喜びを、お茶に込める、っていうイメージも、美しいものだと思います。ヘンな言い方ですが、中国の方々の美の心で、ほころぶこともある日本の心を補うような、と喩えたら大げさですかね、それは沖縄という場とヒトの心でもあるような……。
本当にありがとうございます。

さて、開封してすぐにフレッシュなジャスミンの香り、ゆたかみどりは明るい緑にカワイイ花ひとつ。上原さんのお心遣いですね!印雑はやや渋めの落ち着いた色合いでつやっぽく。

蒸しのお茶で、姿から見てやや長めの蒸し、温度に悩みましたが、とりあえず70度。様子を見つつ、90秒ぐらいで1煎をいただきました。この温度だと旨味が前に、香りはジャスミンが漂い、なんともフシギな感じです。同じジャスミン香でも、印雑の方は思った通りキレがありすっきりした香りが立ちます。この手のお茶は淹れ方、むずかしいなーと、この段階で感じました。

2煎目は90度ぐらいのアツ目でササッと。ここで印雑のスッキリ感がより前に出てきました。ジャスミンの香りは熱い方がいいんだなぁ、とも。急須で淹れたんですが、フタの香りで如実にわかりました。
一方ゆたかみどりは、2煎目の高温では若干多肥(?)な香りがまざってきました、が、冷めた時にもう1度口に含むと、甘い水の味にジャスミンの香りが違和感なく乗って来ました。ということは、蒸し系緑茶ジャスミン茶は、冷茶がおいしいのか、とも。

茶葉を新しくして、印雑を熱湯でリベンジすると、予想通りスッキリ上品な香り、アツ目の茶湯のメリハリが迷わずジャスミンにフィットしている感じがしました。強すぎない香りが長く続く感じも、うすく明るく透明な水色も。ただ、蒸しのお茶でこのやり方は、旨味が弱くなってもったいない気もしますね。

そう思うのは、このお茶、両方とも、元のお茶のキャラクターを壊さないように、気を付けながら香りづけを重ねていると感じたからです。きちっとされているのがわかるのが、どんな状態でも、回甘というのか、ジャスミンの香りが戻ってきます。ああ、ていねいに香りづけされたんだナァと思うわけです。振り返ると、どの煎も、香りに鮮度を感じました。ウェットなというか、淡いけれど若々しい。ケバさがない、ということでしょうか。逆に、元のお茶の性格も良く残されているので、これは淹れ手で出方がかなり(^_^;)

……また報告させてください!

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(追伸)那覇の牧志の公設市場からJALホテルへの近道裏道のとちゅう、ぽっかりと青空が広くなる場所がある。ぐうぜんだけど、青空のぽっかり感が印象に残り、その場所はよく知っていた。Uさんによると、そこはジャスミンの木がたくさん植わっているところで、木に水をあげたり、せっせと育てているオジサンもいるんだそうだ。ジャスミンとは知らなかったなぁ。

Posted on 水曜日, 6月 13th, 2012 at 11:08 PM

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