カヤツリグサ?

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畑でこの草。
調べたら草の名前は「カヤツリグサ」ではないかと。

遅ればせながら、市民農園は先週草取りと植え付けなどしたのが先週のこと。そして今日、あれれ、あれだけ抜いたのにまた一面に生えていたのです。こいつらは何だと、でも仕方なく抜いていく。抜きながら考える。草は根っこを張り巡らして土中に空気の通り道をつくったりと役割があるんだとか、木村秋則さんは土の下耕盤あって温度測りなさいって言ってたとかブツブツ。

この細い葉をたくさん出す草。抜いてもプチッと途中で切れやすく、そっと引き抜くと、草の上5センチ程度なのに根は15センチ20センチと深く潜っている。すごく細いのにかなり強く、根絶やしにしようと思ったら相当な量の土を掘り返さなきゃならない。すると自然農法のいう草の役割をぜんぶ壊してしまう。うーんそういえば木村さん、土に中観察しなさいとも言ってたよねと、では掘って覗いてみようと…。

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根から土をていねいに落としつつ、この草がどんなふうにはびこっているのか、並べて整理したのがこの写真。木村さんは、土の下は木の上と同じぐらいの根が根圏を形作っているんだと話していたけど、それどころじゃない、倍はある。そしてよく見ると、根から茎になって立ち上がっている部分がやわらかく、構造的には引っ張ると切れやすいので下が必ず残る。根は上下ではなく左右に張り巡らされていて、おそらくは一帯の草がぜんぶつながっている。茎より細いのに切れにくい。だから頑固に場所を離れない。

写真で土の固まりのように見えるのは塊茎で、これが彼らの地下活動のエネルギー源。小水力発電みたいに小さくたくさん分布して、地上に葉が出て光合成を開始するまでのエネルギーを供給している。さらによく見ると土中ではもやしみたいになって次の芽が地上に出るのを待っている……

今年はアメリカのベトナム参戦50年、サイゴン陥落40年の年だそうですが、彼らの戦略はまさにゲリラ戦。これでは抜いても抜いても歯がたたない、たいしたもんだと感心したわけでした。じゃあどうしたのかというと、枯葉剤も原爆もナンセンスと、根絶やしはあきらめて、草が出た分だけちぎって、彼らが根負けしておとなりのキュウリやナスと共存してくれるのを待つことにしたのです。

去年までの畑は契約終了。今年からは新しい場所での農園スタートになりました。今植えてあるのは苗でトマト、キュウリ、ナス、ピーマンなど。前の場所で育っていたミントとローズマリーの株、ヤマチャのタネも植えました。その周囲にバジルとパクチー、トウモロコシ、かぼちゃ、枝豆用の大豆、いんげん。狭い場所にたくさん植えたもん。有機質が少なく乾燥気味の土で、雨がほしい所。どうなることやら(^^)

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Posted on 土曜日, 5月 9th, 2015 at 7:08 PM

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