今回で4回目になった「塩糀&甘酒講座」。
3年前に初めて塩糀と出会った時においしさと文化的な背景に
「これはくるぞー」と思いましたが、ここまでのブームになるとはびっくりです。
今回も「はじめて塩糀料理を食べました」「まだ作ってみたがことないです」という方も多くいらして、
皆さんワクワクしながら参加してくださり、質問もたくさん、楽しい時間になりました。
まずは塩糀と甘酒の作り方をご紹介。
「どのくらいもちますか?」「どうなったら失敗ですか?」等々
いたんだ時の判断基準についてのご質問がいがいに多かったのですが、
発酵食品ですし、塩分も高い塩糀はめったなことでは「食べられない」状態にはなりません。
甘酒も酸っぱくなってしまうことはありますが、料理に使ったりすれば捨てることはまずないです。
「塩糀のラタトウィユ」
夏野菜の煮込み料理ですが、塩糀で作るとひと味もふた味も違います。
ゴボウやニンジンなどの根菜も加えて、野菜だけで作りました。
「汁がおいしいー」と一番驚きの声が多かったメニューかも。
ブイヨンも他の調味料もなんにもいりません!
「塩糀の焼き鳥風」
塩糀は肉魚とあわせるとジューシーで旨みたっぷりになるのが特徴ですが、
鶏むね肉はその効果がはっきりわかります。
「パサパサしている」と使い道が思いつかないむね肉ですが、
今回は塩糀と生姜、ゴマ油などに漬け込んでおき、オーブン焼きに。
七味を振って食べると、これが串に刺さない「ねぎま」の味なんですね~
台所も汚れず、つまみにもぴったりこどもも大好き。
地味ですがリピート率高い料理です。
「アスパラとエリンギの塩糀炒め」
毎回、炒め物を紹介するかどうか迷うのです。
なぜかというとあまりにも簡単で講座でお話する必要があるかしらと思うから。
でも家庭で塩糀を楽しむには炒め物が手軽なので、今回は取り入れてみました。
この組み合わせは思わずベーコンを入れたくなりますがこれだけで充分おいしい!
「もやしの塩炒め」は一品としてありえない感じがしますが、
「もやしの塩糀炒め」はおいしいです。
「塩糀の豆ごはん」
塩糀を入れてごはんを炊くとおいしいのですが、
ちょうど「うすいえんどう」の旬でしたので、赤米の赤とともちきびの黄を加えて豆ごはんに。
「豆ごはん嫌いな私がおいしくいただけました!」という声もありました。
「オリーブオイル塩糀」
もう塩糀の定番メニューなのですが、今回は初めて見る食べるという方が多かったので、
急きょ実食しました。
真夏に冷たく冷やしたトマトに塩糀と少量のオリーブオイルをかけていただくだけで、
とても贅沢な気持ちになります。
「甘酒のオレンジゼリー」
甘酒のやさしい甘さとジュースで作る寒天ゼリー。
甘酒の穀物の味はやや重いので、柑橘の味がよくあいます。
今日は福原オレンジの果肉も加えました。
「甘酒バナナドリンク」
これも「おいしいー」と驚きの声があったドリンク。
甘酒とバナナと水、レモン果汁少々をミキサーにかけるだけ。
食欲のない朝でもおいしく感じるドリンクです。
甘酒は「飲む点滴」と言われたくらい栄養豊富な飲み物ですから、
いろいろなフルーツと一緒に朝一杯、はとてもおすすめ。
「甘酒パウンドケーキ」
甘酒と干しいちじくの甘みで作る卵・砂糖・乳製品なしのパウンドケーキ。
しっとりした中に干しいちじくのプチプチとした食感がアクセントになっています。
今回、かなり難産したレシピでしたが、
そのかいあって卵なしでもしっとりふわっと、甘みのバランスのとれた一品になったと思います。
さて、今回も大変よくばりな講座で皆さん大丈夫だったかなーと思いますが、
いつも「材料の数はできるだけ片手でおさまるように」
「見てる時は拍子抜けするくらい簡単だけどおいしい」
「家庭で繰り返し作りたくなる」というメニューばかりをご紹介しています。
特に塩糀は「引き算」の調味料。
材料はシンプルでOK、他の調味料がいらない。
だからこそ、ちょっといい野菜や肉を買ってみようかな、とお財布に余裕もできます。
主婦の味方、魔法の調味料ですね。
(miki)
Posted on 水曜日, 5月 2nd, 2012 at 10:59 PM