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06/16/2022
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06/08/2022
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06/07/2022
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10/25/2021
雨の日のお茶の花
10/19/2021
九州の山のお茶が危うい
10/14/2021
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. 龍神のお茶 全然雨が降らない関東 .

龍神のお茶

全然雨が降らない関東地方、あたたかい斜めの日差し
年末、ご縁をいただいている和歌山龍神村Sさんから、思いもかけず、以前お願いしていたお茶が届いた
手づくりの天日干し、春摘みを寝かしたもので、焙じてもいないのに香ばしいのは薪の煙で燻された匂い

このお茶は春から夏、青臭さがキツいので炙ったりもするが、半年もたてば落ち着いて、野の茶山のチャノキの力強さを落とさず二、三煎、翌朝の出がらし朝茶まで、フルコースで楽しめる
昔、中国雲南の山のお茶の独特の香り、お茶の芯からくる香りを「雲南インパクト」と呼んだりしていたが、中央構造線以南の山の釜炒り茶では、龍神のお茶がそれに近い気がする
普段使いのお茶、小川八重子さんが常茶と呼んだお茶で、地元の人は番茶と呼ぶお茶
違和感なく身体にスッと入る感覚は、味覚でも嗅覚でもなく感じるもので、それが安心感、雑味も何も一体、芯までいただけて、ホっとする
朝茶がまたいい

で、昨日の出がらしの葉っぱを並べて楽しんだ

地べたのように並べてしまったが、見ての通り、葉っぱしなやか、いつだって飲みながら、急須の底から眺めたり、ガラスのピッチャーに透かしたりしてニンマリしている
ウイリアムモリスも酒井抱一も、野の草の造形から美を生み出したのだし、人が手をかけて摘んだお茶の葉っぱ、その山や空や水、暮らしを思い、芸術家の労を経ずとも感じられる

、、お茶だなぁと思う
山のお茶、お茶がらだって捨てたもんじゃないです

#龍神村 #釜炒り茶 #晒青緑茶 #出がらし #暮らしのお茶 #ちゃのきの茶 #お茶暮らし #お茶旅 #地方茶 #茶想
. 

七草正月、のんびり続く

七草粥、あるかなーと畑に探すと、赤くなり霜にやられてちび大根、かぶ、ほうれんそう、小松菜が生き残り、黒々とカーボロネロ、寒さ知らずのホトケノザ、ハコベ、で七草になった
体を燃やして年を越した草々の滋味、土を落として洗い、湯がいて刻んでお粥に合わせていただいた

七草粥が1月7日というけれど、旧暦の1月7日は立春手前の1月28日にあたるようで、その季節の草をいただくなら違いは大きい
かぶや小松菜、ほうれん草は年越しがやっとだし、セリなら旬はこれからだから、やはり本来の七草は旧暦なのかと思った

とはいえ七草正月、家族3人草の香りでいただく粥はあたたかく、沁みるおいしさでした

#正月 #七草 #七草粥 #ちゃのきの茶 #お茶暮らし #お茶旅 #地方茶 #茶想
. あけましておめでとうございます 2 .
あけましておめでとうございます

22年は四国の山々のお茶を、南アルプスのお茶を訪ね、静岡には松下先生の講座に通い、関東は埼玉の都幾山にも足をのばした
いつも通り本をいくらか読み、相変わらずお茶畝のお茶を摘んでは失敗し、時々はおいしいお茶を、時間をおいておいしくなったお茶をつくった
たくさんの方に再会し、新しく出会い、知らなかった多くのことを教えていただいた
長いおつき合いのお茶農家さんから、各地で夢を育てるお茶屋さんから、思いがけず再会したお茶友から、すごいお茶、ほっこりするお茶、いろんなお茶をいただいたり、購入した
濃淡あるけれど、思いが生まれて残り、お茶の魅力はさらに広がった

… … … … …

遅ればせながら、2023年はじまりのごあいさつをさせていただきます

今年もうろうろしながら、お茶に、人に会いに行けたらと思います
あれやこれや、考えています
お会いできたら、思い温まるひとときをと思います
どうぞよろしくお願いいたします

皆様の新たなよき1年を!

#ちゃのきの茶 #お茶暮らし #お茶旅 #茶想 #福茶 #山口マオ
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クリスマスお茶畝

といってキラキラ飾りされてるはずもないけれど、いつもどおりのお茶畝は午前10時を回った日差しでキラキラ🤩
畑に行けば秋の菜っ葉も終わり、この日は最後の白菜を引っこ抜いて米袋で担ぎ、霜柱が溶けてぐちゃぐちゃの農道を通って帰った
泥靴の底は森の落ち葉できれいになるので、買い物に行っても大丈夫(^^♪

畦畔茶というのは、畑の境目や生け垣の役割で植えられたお茶の畝のこと
入間市の資料を読んでいたら、静岡から狭山に赴任した研究員さんが、畦畔茶が珍しかった、というような話があった
僕には畦畔のお茶畝などあたりまえすぎて、日本のどこにでもあると思っていたけれど、畦畔茶はこちらの特色なのだと感心した
調べると、畦畔にお茶を植えるのは養蚕農家の自家用の飲み分としてあったそうで、さらには関東の空っ風、土埃から畑を守るなど、生活の知恵として根づいたもの、ということだった

空っ風と畦畔茶、そして土ほこりは関東ローム層、黒ボク洪積層からのもので、これが狭山茶の火入れの話に続くのだが、なかなか深い
それはこの前伺った慈光寺の開山から、はるか西方から東の果て、日本のいちばん東の関東に根を下ろした結果でもあり、土臭さは土着性でもある
その香味は今もあるだろうか
(いつもの妄想💦)

うちの畦畔のお茶は、おばあちゃんのふるさと神奈川津久井の種と聞いた
山麓づたいに藤野から檜原をへて秩父の山まで続いているお茶のひとつなワケです

#畦畔茶 #狭山茶 #ザイライ #在来茶 #自家用茶 #ちゃのきの茶 #お茶暮らし #茶旅 #地方茶 #茶想
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辺塚だいだいその2

この前買った吉田さんの自然栽培の辺塚だいだい、地元ではででと呼ぶそうだ
これがおいしすぎて買った6個では足りそうになく、食べチョクで5k追加オーダーしてひと安心、皮がとても薄く、半切りを絞ってほとばしる果汁がシズルそのもの、今から大量果汁絞りが楽しみで仕方ない

このでで、一般のだいだいと同じ橙とどうしても思えず、本などぱらぱらしてみたが出てこない
農水のGI登録なのだからとGIのサイトを見にいくと「古くから地域に自生している固有の柑橘です。"ダイダイ"の名称ではあるものの、"ダイダイ"とは別種の柑橘とされています」とあった
GIとは日本の地理的表示保護制度のことで、フランスのAOCとかイタリアのDOPのようなものだ
うーん、味わえば違いは僕でもわかったが、肝心の来歴がぼんやりだ
ただ、ライムに似た香りともあって、これには納得、確かにライムの感じがある
ライムはレモンと同じく、雲南アッサムからインドに分化して展開していった系統で、日本への直接の伝達経路はないが、それに近いものとして系統図にあった「タヒチライム」が気になった
インド原産で、日本では熱帯好きの好事家向けに苗木が販売されているそうだが無核、味や形状の記述はなかったが、辺塚は5、6個の種があったし、元が無核ではなぁ、これとも違うようだった

ただ、柑橘の来歴は雲貴高原とヒマラヤを中心とした大きな物語で、ジャレドダイアモンドばりの人類植物学?のようだし、近くに寄せれば人なつっこく、色々とおもしろい

原産地が雲南アッサムで、お茶だと近代以前で西への伝播は聞かないが、柑橘はそこから西に、インドでレモンやライムを発生させた
東に旅したものには、いまや世界じゅうで栽培されているオレンジ(中国原産)があり、日本はその東のはてとなってタチバナ、ダイダイ、小ミカン、ユズなど、これも独自といえる展開があった(お茶だと日本にたどり着いたものは遺伝的に狭い)
また、個別でも、夏ミカンは海に漂着したものだったとか、ハッサクはお寺の坊さんが吐き出したタネから生まれたとか、日本国内で逸話がたくさん、原木もぽつぽつ特定されている…などなど

柑橘には「珠心胚形成」というしくみで親と同じ形質を引き継ぐことができ、これを形成しない単胚品種もあり、さらには古くから(2000年も昔!)接ぎ木の技術もあったそうなので、バラエティを発生させやすかったのかどうなのか

そんななかで辺塚だいだいも生まれた

ちなみにタヒチライムは寒さに弱く、日本で冬だと温室が必要だそうだから、無核の突然変異で種ありができ、それが常夏の薩摩大隅で、露地でも生き残れたとか…また妄想だけれど、あの果汁感はライム系な気がしてならないのです💦

#辺塚だいだい #へつかだいだい #でで #タヒチライム #ちゃのきの茶 #お茶暮らし #茶旅 #茶想
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お茶畝寒々

お茶畝は短日条件、ダラダラ続いた花も終わって休眠フェーズ💤
景色はほのぼの秋色に見えるがけっこう寒く、はみ出て見えない木の上はすっかり葉っぱも落ちたし、落ち葉はカラカラ、そこをガサガサ踏んで散歩する

季節のたより、西表島の人は今日の気温が18度でも寒いと聞き、北のキンキンの氷点下にいてもお日様が背中に当たれば温かい
トシをとったか寒い風にあたると手の甲が寒冷じんましんでかゆくなったり、風呂で体の芯まであったまったら焼酎の辺塚だいだいサワーがうまい、など様々な今日、どまんなかの真冬の一日

立春が2月のはじめ、春まであと1か月ちょっとと考えると、実際の立春は寒いけれど、そこまでたどり着いたらまたあと1か月と思えば、これからもっと寒くなる冬もまだこらえ、春を心待ちにできる(気が早い💦)

実際あと2,3日、冬至を過ぎれば白夜の地でもどこでも、日が長くなりはじめるんですね

#冬至 #ザイライ #在来茶 #畦畔茶 #自家用茶 #ちゃのきの茶 #お茶暮らし #茶旅 #地方茶 #茶想
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へつかだいだい

このかんきつが昔から大好き、ところが最近は氷結の原料とかでキリンさんたくさん仕入れてしまい、生の果実としては入手が難しくなった
鹿児島肝付町の岸良地区にしかない香酸柑橘で、農水のGIにも登録された
おととしは地元鹿児島の地球畑さんで発見購入、去年は近年伸長めざましい産直D2Cでも見あたらず、和歌山の橙を買ってみたがこれは辺塚とは全くの別物だった

今年はもうだめなのかなとあきらめていたら、なんと今日、出合ってしまった

清澄で陶器の個展があり、帰りに寄ったブルーボトルコーヒーさんの駐車場で開かれていたマルシェでばったり!
自家採種やオーガニックの八百屋さんで、名前は タネカら商店 さん、ダンボールに手描きのPOPも楽しくて立ち話、共通の生産者さんもいてうれしくなった
隔世というか、自分がオーガニックに関わっていた頃は在来種自家採種の話は半ばタブー、今でもそうだが、オーガニックの農家でも固定種在来種の方は多くはいない
それが15年ほど前、話に出た共通の生産者は当時から自家採種に共鳴してくれていた数少ないおひとりだった

さてお目当てのだいだいは耕作放棄の山に元からあった木を手入れして、農薬肥料を使わずに育てたものだそうだ
帰宅してから名前で検索したら、なんとオルターのNさんが紹介してるし食べチョクにも出てるし、ちょっとした有名人でびっくりした
お名前は吉田有志さん
就農から間もないようで、こんな生産者がどんどん増えているとすればうれしいし、お茶でもこの方向性はすでに始まっていて、面白いものが見えてくるのではと思う

で、さっそく黒霧島にたっぷり絞っていただいた
10月頃からの青いものもよかったが、黄色く熟しても変わらず果汁たっぷり、やさしい酸味、甘さも乗っていい感じ、ライムが近いか、アイソトニック?なおいしさ、期待超えの大満足でした!

#へつかだいだい #辺塚 #ブルーボトルコーヒー #清澄 #ちゃのきの茶 #お茶暮らし #茶旅 #地方茶 #茶想
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遥かネパールのお茶

ジュンチヤバリの今年のHSPを北杜のHさんから送っていただいていた
大きなグリーンのふさふさの新芽に熱湯を注ぐと、自然なオレンジ色、颯爽とした香り、押しの強い野生的な渋み
生の自然、人の手、良いところだけではなくて、正邪すべてをお茶にしているといったら大げさか、その結果がこの香味と思うと、お茶はそこまで想像を広げて楽しめる飲み物と思うとおもしろい

ネパールは雲南からは西の果て、ヒマラヤの山を伝ってつながっている
松下先生は山岳民族がお茶のルーツにあるとおっしゃり、アッサムのお茶もその流れで説明されている
山のお茶の道がアッサムがつながるなら、その北をまいてさらに西にもつながってもいいのではと思うが、ネパールのお茶はダージリン同様、近代に山の道とは別に導入された流れと聞いている

雲南とネパールの途中のブータンで、お茶は四川方面の緊圧茶だった
高地にはヤクがいて、バター茶的な飲み方をしていたから、お茶の山の道はブータンで途切れていたと思えた
ただ、日本人に顔立ちが似たチベット系の人たちとは別に、道路工事などの労働者はネパール系の方々で、マーケットでドマ(ビンロウのこと)の汁をぺっぺしてた人たちもチベット系ではなかった
ヒマラヤの山麓の道は川沿いなら東西こそが険しいが、山の上ならそうでもないかもしれず、少なくともブータンは西の人、東の人が交流する国とはいえる
ブータンではチベット系の茶文化が緊圧茶なのであって、表に出ないだけで山伝いのお茶つながりもあったのでは、など妄想してしまった

ムリ筋とは思うけれど、一杯のお茶で、想像は遥かな旅をする
そんな遥かなお茶をいただいている

そして市川さんの湯呑
この方のよさは、仕掛け道具立てもすごいが、物言わぬパーツにあると思う
木星のあばた、見込みの底に作為のそばかす2つ、口縁がいい感じにゆがんで飲みやすい
適度にいいかげん、いたずらなところがいいと、僕は思う
器も、様々な予感が、お茶をさらに深いものにさせてくれる
火と直接交わる耐熱陶器の世界もおもしろい

外は寒い寒い日、ずっと自宅にて仕事、午後はピーカンに晴れて、部屋の中ぬくぬくの一日でした

#ジュンチヤバリ #junchiyabari #ネパール #ブータン #ちゃのきの茶 #お茶暮らし #茶旅 #茶想
. 山形在来作物研究会 の会報「SEED」 .
山形在来作物研究会

の会報「SEED」最終号が届いた
設立から20年、第20号で幕を閉じることになった
生産者団体として参加し、その後は個人会員として活動を見守ってきた
今年で活動を終えるのは去年の暮れには教えていただいており、総会のお誘いもあったが行けなかった

この取り組みは学術の場というより、学術を柱にした交流会のような楽しい場だった
設立は2003年で、オーガニック認証が法制化されたのが2000年で、グローバル化が席巻し始めたころだ
確かGM作物の商業生産とインターネットが1996、僕の周辺では遠くのオーガニックと近くの慣行とどっちが大事とか、F1量産オーガニックで価格競争だとかザワついていて、地方の小規模農家は太刀打ちできないんじゃないかなど、いろいろまじめに心配していた

そんな課題意識から、庄内の生産者グループのOさんから取り組み参加のお誘いをいただいたのが参加のきっかけで、同時に、埼玉のタネ屋のNさんや、長崎の有機農家のIさんとも、地域を越えたいろいろな取り組みが進んだ
振り返ると、在来野菜や自家採種の活動が最初の盛り上がりを見せていた時代だったのだ

在作研は先生たちを中心に、生徒、生産者、レストランのシェフやお漬物屋さん、カメラマンや映画監督と多彩な参加があって、研究発表だけでなく焼き畑の見学から在来作物フルコースのイタリアンを楽しんだりと、いつもわくわく楽しかった
取り組みは仙台や静岡、スローフード運動などいろいろに飛び火したし、渡辺監督の「よみがえりのレシピ」という名作映画が生まれたのも在作研から、アルケッチアーノ奥田シェフの才能開花のゆりかごも、在作研だった

この在作研をずっと引っ張ってきたのが、山形大農学部の江頭先生だ
「在来作物の課題とこれから」と題した江頭先生の巻頭言に、伝統的な栽培や採種技術、利用方法、歴史的背景を知っている方々は80歳から90歳になり…というくだりがあり、ぐっとリアルに感じてしまった自分
20年前、60代だったみなさんは今どうされているだろうか

僕がザイライのお茶に心惹かれているのも、このころの出会いと学びが根っこにあったからだけれど、お茶だって同じだ
九州の釜炒り茶、四国の、熊野の、静岡の山のお茶、あの人、この人…
今の時代は、様々なことで、そういう同じ時代なのだ

表紙の花は、遊佐の在来の食用菊「嫁の顔」
鳥海山も岩牡蠣も、田んぼも湧水の梅花藻も、なつかしいです

#ザイライ #在来作物 #山形在来作物研究会 #ちゃのきの茶 #お茶暮らし #茶旅 #地方茶 #茶想
. 実生の柚子 上勝から柚子が届いた .
実生の柚子

上勝から柚子が届いた
実生とのことで、毎度のことながら箱を開けて立ち上る香り
実生とは、柚子の種から育った木のことで、一般的な接ぎ木栽培のものと比べると香りが断然ちがう
柚子に触れた自分の手といい服といい、部屋も含めて、しばらくは柚子の香りに包まれる、この心地よさが1年心待ち、季節の楽しみになっている

柚子は60年代以降産地化が進められたとき、カラタチを台木にした接ぎ木での園地化が進んだそうだ
60年代といえばお茶で品種化が進んだ時期と同じ、というか農基法の時代、様々な取捨選択があったのだと思う
柚子の大馬鹿18年だそうで、今では実生の柚子は60年代以前にタネから植えたものだろうから樹齢で60年以上、希少品

調べると、かんきつ類の原産地はアッサム雲南あたりで、柚子は橘、橙に次いで歴史の古い、日本の古来からの柑橘となる
京都水尾は日本の柚子の原点とかで、高知の北川村には5千本もの柚子の古木林があり、柚子から分化した酢橘は徳島阿南に樹齢380年の古木が現存する…

今年もあれこれ、おいしくいただきます!

#実生柚子 #お茶暮らし #お茶旅 #地方茶 #茶想
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こもれびの森

落ち葉の森を歩いていつも考えること

植物は私の身体そのもので、空気と水と土と日光が原料
私の環境そのもので、私はその中で暮らす
循環そのものであり、枝は空に、根は土に溶けて間を取り持つ
私はお茶を飲み、葉っぱは土になり、お茶がらも土に還る

…私はお茶の何を飲む?

#こもれびの森 #ちゃのきの茶 #お茶暮らし #茶旅 #茶想
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ほどほどの秋、冬、お茶の畝

朝は霜が降りて、昼はぽかぽか、すそに落ち葉が吹き寄せるお茶の畝

その落ち葉はイチョウ、クヌギ、ナラ、カラマツ、おみごととはいかないけれど、ほどほどには色づいていて、見上げると先はもう裸で、じきに足元は落ち葉だらけになっていく
今のところこれが唯一の肥料といえば肥料

道は散歩の人、ジョギングの人がよく通るので、偶然目が合うとかで、5人に1人ぐらいはあいさつ、お茶いじってるときは、立ち話、お茶の話もしたり

入間博物館の品種茶、べにひかりは今が花盛り、1月半前はさやまかおりが花盛りだった

どれも狂い咲きで、あの集中力なら新芽も揃うだろうと思いつつ、すると現代のお茶摘みにはだらだら摘む人手では全くだめで、摘採機と、芽を大きくそろえる剪定のワザ、パワーを蓄える土づくりと化成施肥が求められるようになる
鉄苦土重視で保肥力、代謝と摘採ワザを磨けば、、、
…脱線、ザイライのお茶畝の花はさすがに終わり、9月あたりからばらばらと💦

今日は畑のおばあちゃんがおらず、柿の木は名残りの5,6個がぶら下がっていました

#ザイライ #在来茶 #畦畔茶 #お茶畝 #自家用茶 #ちゃのきの茶 #お茶暮らし #茶旅 #地方茶 #茶想
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べにひかりのめしべ

時間がとれなくて、袋井も徳島も行けず💦
とはいえ、気になることがたくさん出て、先週の慈光寺からの続き、またALITに行っていた

ひと月半ぶり、お庭の茶ノ木3兄弟、たくさん花を咲かせていたやぶきた、さやまかおりはすっかり静かで、気配もなかったべにひかりが狂ったように咲いていた
小さい花々と、ほどほどにとんがってずんぐりした葉っぱ、花数たくさん、つぼみもたくさん控えていて、もう寒いのにまだ咲き続けるような勢い
本によると耐寒性強で極晩生!

まつ毛のように長いめしべは、よくあるザイライの畑では見たことがなく、インドと日本と中国の系統が交雑しているからなのだろうと思った

このまつ毛は山口先生の分類ならEVdかESdか、日本の古い茶ノ木にはみられるようで、慈光寺でも、そのチャーミングなめしべが多く発見されるという資料を読んでいたものだからぐっときた
歴史の根はザイライのお茶の根のように深いのだ

小雪大雪、冬も半ばにかかったいまどきも、陽気は晩秋か、日差しも気持ちいい関東平野の一日でした

#ALIT #べにひかり #慈光寺 #めしべ #ザイライ #在来茶 #ちゃのきの茶 #お茶暮らし #茶旅 #地方茶 #茶想
袋井の浅羽海岸、夕暮れ前の暗い海
数人のサーファーが波と遊んでいた
日が暮れていく反対側はうっすらと虹が、
わずかな暮れる日を受けてかすんでいた
風が強い、波も高い、寒い、けれど気持ちいい

でもやっぱり寒いので早々に引きあげ
近くにおいしいしらす干しやさんがあると聞いていたので、しらす干しを買い、安全運転でウチに帰った

帰ってから虹が撮れたかなと写真をよく見たら、海岸縁を左からたどって風力発電のブレードがいくつも並んだ先、ちょうど虹の下に、四角い建造物がいくつも並んでいた
ブレードと比べると相当に大きく、浜岡原発とわかった

静岡には原子力発電所がある
日本は原発がまんべんなく配置されていて、半径200km内に原発がないところは南西諸島、道東とオホーツク、そして熊野ぐらいだと思う
浜岡原発は稼働していないそうで、稼働しないなら、一番近くが福井の原発で200km超になる
だから住んでいる近くの原発は、なくなると日本でも数少ない原発遠方の地となるのです

…しらす干しおいしかった!
もちろんしぞーかのお茶も🍵

#虹 #浅羽海岸 #浜岡原発 #海 #サーファー #ちゃのきの茶 #お茶暮らし #茶旅 #茶想
お茶の道 埼玉県都幾川町、慈光寺と お茶の道

埼玉県都幾川町、慈光寺というところ
ちょっと遠かったけれど車飛ばして行ってきた
狭山茶の由来に登場する慈光茶由来のお寺なのです

行けば境内そこらじゅうお茶だらけ
歩いたのはお寺まわりだけだったが、往時は山全体に宿坊が展開していたそうだから、あっちこっちにまだある気がする
由緒が深く、思うところも色々あって収穫大でした

ここに来たきっかけは日本のお茶の1905年。この年周辺の話題は僕からするといろいろに分岐して果てしない。この年にできた静岡製茶再製所の話からは、東日本ではそれ以前のお茶流通が横浜に集中していたと知れた
横浜なら地元ではないかと調べると、お茶の道は横浜から八王子、そして狭山茶につながった

狭山の範囲は、お茶旅Sさんいわく茨城猿島までを含んでいたそうで、すると狭山は川越をまん中にして西に慈光寺、東に猿島、荷が集積したのが南の入間ということになるだろうか
1905年ごろの横浜の製茶所は大規模ということだから、手揉みザイライの輸出茶ブームはさぞ賑わったのだと思う。この勢いのなか、狭山では高林謙三が登場している
狭山では手揉みの技術を愛するがあまり、高林翁の地元なのに機械化の進みはゆっくりだったそうだ
その狭山が産地化して輸出に湧く以前の江戸との関係、ザイライ手揉みのお茶で、しかも大衆化していたころの庶民の喫茶文化とお茶の産地についてはどうだっただろうか
さらに、狭山が産地化する以前の姿をたどりたくもなり、以前から気にはしていたけれど行けなかった慈光寺へ、となった

丹沢から武蔵秩父まで山のお茶畑ばかりをうろついて来た
松下先生がおっしゃっていたこと、ヤマチャは九州から秩父の標高1000メートル以下に必ずあるの伝でいけば、西から来て東にたどり着いたのが秩父の東の山ふところ、比企坂東にも由来がつながる慈光寺ということになる
お茶の道は絹の道、関東でなじみの深い桑畑ともつながっていたのだけれど、それは商品作物の道、近代からの道、また別の山の道もあるのではないかな
お茶の種が旅した道があるような、それやこれやを思わせた慈光のお寺でした

#慈光寺 #狭山茶 #都幾川 #在来茶 #山茶 #山のお茶 #お茶暮らし #お茶旅 #お茶の道 #地方茶 #茶想

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