これは2週ほども前、梅雨の中休み、暑の日。冷茶で何か飲みたいなと出てきたのがこのお茶。
茉莉龍珠06夏。うーん2006年夏のお茶ということか?
これ、元の茶葉の写真撮り忘れましたんですが、工芸茶の一種です。透明なチャック袋に無造作に、20つぶほど、1cmない位の白毫混じりの玉のお茶。ジャスミン茶の一種で、昔飲んだときはもっと緑色してて、香りもいっぱいててた。もう茶色くて、チャックを開いてもあまり香りもない。でももったいなくもあり、時間がたったジャスミン茶ってどうなっちゃうんだろうかと、すこし邪見気味な気持ちでいただいた。
…というくだりをフェイスブックでつぶやいたら、お茶のエキスパート錦園の石部健太郎さんから…
「お茶は時間が経過しても平気なものです。捨ててしまう前に、一度は拝見したり飲んでみてもいいのではと思いますよ。」とのありがたいお言葉をいただいた。
水色。さすがに経時変化で茶色い。そのかわり何気なし透明感を湛え、実は飲み口はまんざらでもないのだ。キツさ、収斂性がとれ、まるい。香りは淡く氷でキンキンに冷やしたのに、しっかり香るのは、感じる場所が鼻じゃなくてノドの上あたりに来てるからなんだろう。悪い感じはしなかった。
このお茶、うろ覚えでは熊本のお茶屋さんで買ったのだ。お店の名前は忘れてしまった。
淹れたあとの茶葉を眺めるとすごかった。6.7cmはある葉っぱというか茎に先っぽ1芯1葉が、あんなに小さな玉ひとつ分で7.8本は使っている。長さからして、あるはずの2,3,4葉はとれていて、全部同じように揃えられているから、これは仕上げる手間が尋常ではないとわかった。
後日、町田のルピシアで見たら、この種のお茶はけっこういい値段がしておりました。
石部様 勉強になりました。