小さな小さなみかんをいただいた。
直径3、4センチほど。すっぱ過ぎず、甘さはブリックで7、8度ぐらいかな、そんなに甘くはなく、その分口中さわやかで口直しにピッタリな感じ。1、2センチしかない“じょうのう”は肌理こまかく、赤ちゃんの指そっくり。透明でハリといいツヤといい“かわいい!”としか言いようがない。通称を“小みかん”という。中年以降の方はコレ感動するなぁきっと。
調べたら、この手の小さなみかんは、紀州みかんといって、よく出まわる温州みかんとは品種が違う。有名な鹿児島小みかんもこの系統で、温州みかんが普及する前は、みかんといえばこの紀州みかんのことだったとは知らなかった。
おつきあいをしている有機宅配会社の農産部長と話してたら、これは陳皮にするといい香りがするんだと。陳皮は温州みかんでも作るが、漢方で言う陳皮は陰干しして1年は寝かして“陳”を冠するという。まあ民間療法なら乾かしてすぐ使うと。小みかんならいい匂いがするとはお茶好きとして捨ておけず、食べた皮を干すことにしました。
e-薬草.comさんによると、陳皮は精油リモネン、配糖体ヘスペリジンを含んでおり、毛細血管を丈夫にするので風邪薬になると。末端が炎症にかかりにくくなるということか。用法としては熱湯で煎じて飲む。生姜や甘草を合わせても良いとのこと。七味唐辛子の薬味の一つでもあるなあ、昔ハマってたし。
お茶から派生してハーブ茶薬草茶、そして今日の蜜柑の皮と、植物の面白さにワクワクしている最近。ひょうたん、ミント、バジルときて、乾かすシリーズでもワクワクしそうで。
……と、ニコニコしながらお茶をいっぷく(^^)
写真はスマホ撮りにて失礼!