陰気やうやく重りて、露にごりて白色となれば也
…が、二十四節気で白露のことだそうです。雨降りねこびた農園。天候不順と言われながらも、確かにこのじとっと重たいひんやり感、視界の開けないイメージ、暦は意外にも的確な気もします。
とはいえ寒かったり暑かったり、なんとも好きではないのは、晴れてくれないこと。夏の眩しい日差しはあきらめるので、秋の青空が早くやってこないかと心待ちにしています。
そろそろ何か植えなくちゃ~
という、白露な先週のねこぴた農園ですが、その雨模様でなんとも寂しい感じ、と思いきや、雨もなかなか風情を誘うもので、枯れかけた枝葉に雫、ぽたんとそれはそれで、どん曇りのグレイッシュがまとわりついて、でも清々しい。へえ、と滴りに気をかけて、目線を細かく観察していけば、移りゆく季節に生き物みんな、次の準備を進めているような。その活動を、滴りが丁寧に洗ってくれているように見えてきた。そう思って、自分の気分もややリフレッシュした、そんな畑でした。
それにしても今シーズンのトマト、ミニトマトはよく採れてくれました。家人の要望により今年はぜんぶの作物で無肥料。ナスやトウモロコシなど小ぶりで貧相、枝豆も修行が足らず。ところがトマトだけは次から次へと実ってくれ、畑も食卓も両方賑やかでありがたかった。あと、無肥料が奏効してか、全般に香味よかったような気もしています。
で、ひょうたんは、夏も終わりと諦めかけた頃からわらわらと実がつきはじめ、うれしくはありますが、最近の天気を考えると、千成どころか万成のマイクロサイズでお開きになりそうです…
(周)