青春の各駅停車(行き)

小田原京都

5月1日の朝9時過ぎに家を出て、熊本の釜炒り茶農家のお茶摘みに合流すべく、電車に乗った。

最近はお金がなくて、今回の旅行は学生時代以来の鈍行列車の旅。計画は町田→小田原をオダキューで、そこから京都までをJR鈍行で乗り継ぎ、京都駅八条口を夜8時過ぎに出る夜行バスで熊本交通センターにたどり着く、というもの。
今まで、出張はカイシャのお金でヒコーキに特急は指定席、タクシー使い放題で出張旅費つき、というのが半ば常識化していた自分にとってはいささかキツイ行程で、少しは悲壮感めいたものもあったり。それでも久しぶりにお会いする生産者さんに再開できる喜びや、正真正銘、質素だが誰の指図でもなく全き自分の意思での旅というすがすがしさがうれしかった。
せっかくなので、往復ともにtwitter上のつぶやきを多少編集して残しておこうと思った。
これはボクの目的地行き、各駅停車のローカル列車なんだからね……
……This is the local train bound for my destination stopping at all stations.

【5月1日】
◆のんびり始まった僕の旅は、なぜか小田急線から(^ ^) 学生時代以来のビンボー旅行、原点を探す旅ですのだ。果たせるなら、熊本津奈木出身、京都に暮らすある方に、釜炒りの新茶を届けたいのですが、どうなるかな? ◆雨の熱海でいきなり1時間待ち。1時間待ちの熱海駅サプライズ!いいお湯です。間欠泉の足湯、家康の湯〜気持ちいい。膝下すっきり軽くなった(^ ^) 照葉樹林旅はみかん山、お茶の山眺め旅でもあるぞ。◆静岡、乗り換え時間、改札を出て駅弁購入。東海軒の鯛飯。ここ静岡も名古屋でも、眺めるだけで乗ることはなかった憧れ(?)の在来線に乗ってる。目指すお茶畑も在来種(^-^)/キラキラ光る大井川つうか。茶畑が萌黄色にピカピカ(^-^) さすがシゾーカ(^ー^)ノ◆天竜川渡って浜松で5回目の乗り換え、ひたすら西進。豊橋で大垣行きに乗り換え、蒲郡を通過。小川八重子さんの「暮しの茶」を味読中…学生たちで混み合って。とうとう名古屋についた。あこがれの名古屋駅在来線ホームのきしめん屋さん、また来るね〜っと大垣へ

宋代長崎に伝来した茶種は在来の山茶と交じり合い九州各地に茶処が生まれた。次いで京都栂尾に移されて、宇治をはじめ近畿は大産地となる。静岡茶、関東茶は新興茶である。
茶という字は、もともと茶の色から出たものですが、今私たちのまわりにあるお茶はすっかり緑色になってしまいました。緑色のお茶は客用、お菓子に合うお茶です。茶色の茶は常食の米の飯とともにあった日常茶飯のお茶です
…「暮しのお茶」(小川八重子)を読んでいた

◆大垣で米原行きに乗り換え。混み気味。暑い。関ヶ原を越えればとうとう西日本っとてこと。米原着。関ヶ原から米原までのこんもりした田園、新幹線で通り過ぎるときも気にしてたが、今日はゆっくり満喫。水を張った田んぼ、竹林、夕暮れ。播州赤穂行きの快速で京都着! この外国に来たみたいなはるばる感(^-^) 関西弁が新鮮です〜 
◆はるばる感いっぱいで、とうとう京都についた。小田原、熱海、静岡、浜松、豊橋、大垣、米原、って乗り継いだ。雨空、晴れ空、新茶の緑、たくさんの川を渡って。浦安のくろちゃんとか、高中のセイシェルとかを口ずさみ、小川八重子さんの本、じっくりじっくり読みながら。釜炒り茶の原点、九州までやっと半分の大休止( ̄▽ ̄)
◆夜行バス、京都を出発。なつかしの熊本交通センターには明日8時に着く。夜行のバスは初めてかもしれない。国際線エコノミーみたいなもんかな? ◆天王寺だ。なつかしいなぁ、明治屋のきずし、都ホテル、赤松種苗さん、千年続く会社四天王寺、古本屋さん、つーてんかく…うるうる。

@carmen__maki: 生まれた時から差別はあるんだ。男に生まれたか女に生まれたか美しく生まれたか醜く生まれたか裕福な家に生まれたか貧しい家庭で育ったのか父親がいなかったのか母親は優しいかったか。差別のない世界などありはしない。で、問題はどう生きるかだ。
@carmen__maki: 完璧なものよりイビツなもののほうが美しい。
…カルメンマキさんのつぶやきにシビレていた

【5月2日】
◆九州自動車道なう。よく揺れる車中、こりゃ寝れないなぁと目つぶってたら、3時以降の記憶おぼろげ。寝てたのか…
◆熊本交通センターについた。味千ラーメン、みそ天神、たくさんのバスに市電、市内の景色がなつかしい。お城も。朝の8時半過ぎ着(^ー^)ノ

Posted on 火曜日, 5月 8th, 2012 at 9:20 PM

…… , , , , , , , , , , , ,

 

Leave a Reply



Facebook Twitter Twitter