暮らしのお茶旅のすすめ
このサイトについて
  “ちゃのき”とは、お茶の学名“チャノキ(Camellia sinensis)”のことです(^<^)

“ちゃのき”は、ローカルなお茶、ナチュラルな日本のお茶を紹介するサイトです。日本には、煎茶のほかにも、釜炒り茶や番茶、そして近年は紅茶など、地域それぞれのお茶が、それぞれの物語、それぞれの香りと共にあります。みんな同じ“チャノキ”から生まれ、地域の人々の暮らしに根づいていきました。そんなチャノキを、旅するように、暮らすように楽しみたい。それが“ちゃのき”です。

お茶は、何千年の時を旅して、その土地の気候風土に、人々の暮らしになじんでいきました。もともとは雲南の山奥で生まれ、西はモンゴル、チベット、ネパールからさらに西方へと広がり、東は日本列島へともたらされました。古くは固形のお茶から、貴族や武士のたしなみとして、また、庶民の飲み物として、広がっていきました。茶色い色をした暮らしのお茶、日常茶飯の飲み物として、時に必需品として、地方ごとに、人々の暮らしに溶け込んでいきました。

紅茶や烏龍茶も“チャノキ”からつくられます。日本では、中国のように、発酵のお茶の可能性が花開くことがありませんでしたが、ローカルなお茶には、発酵のお茶があります。自然な萎凋や発酵による香り高い釜炒り茶もつくられてきました。また、これからのお茶として、本格的な発酵茶づくりに取り組んでいるお茶農家がいます。これまでの常識をうち破って、日本の茶葉を生かし工夫を凝らした紅茶、花の香り漂う発酵茶が、日本のお茶のおいしさ、可能性を広げていくのだと思います。

お茶は、長い時間、暮らしの中で必需品として、人々の体を調え、心を満たしてきた飲み物なのだと思います。今では、各地で親しまれてきた釜炒り茶や番茶、山のお茶や昔ながらの品種のお茶を目にすることも少なくなりました。そんな全国各地のお茶を、旅するように、紹介できたら。ぜひ「暮らしのお茶旅」を楽しんでいただければと思います。

2013年2月
タケウチアマネ