ゆずピールゆずピール、って呼んでいたけど、
ま、日本語なら、柚子皮の甘露煮、である。
良く洗った皮を砂糖で煮て、寒風に晒して水分を飛ばして完成させる。
皮の本体もぐぐっとおいしいが、皿にへばりつく、
甘い露、これが絶品なのです。
ボクがつくったんじゃなく、
女房様が作ってくれた。
この冬、柚子には親しんだなと思う。
きっかけは12月、神奈川の藤野町に行ったあたりか、
でもあの時、行く動機が既に柚子だった。
どこか近場で柚子たくさんあるとこないかなと、
わざわざ探して、見つけて、行ったのだから。
じゃあ何がきっかけ?
……う~ん思い出せないが、
たぶん「旬を楽しむ」ことと関係してるんだろう、
辻嘉一さん『料理心得帖』の言葉、
前に読んで今でも心に残っているそれは、
1年間心待ちにした味わい
…心待ちの心こそが、懐石の心である、
というようなお話だった。
季節が巡るたびに訪れるその季節ならではの味わいを楽しみたい、
最近そんな気持ちが強いんである。
柚子は、山の田舎なら11月下旬から12月、
都会だって正月を過ぎれば安く手に入るようになる。
大量に入手したら、皮を甘露煮に、
果汁はお酢がわりに、タネは化粧水になるのだ。
甘露煮は市販もあるけど、甘すぎるし、
時にヘンな酸味が加わってたりするからだめ、手作りに限る。
感謝。
Posted on 金曜日, 12月 30th, 2011 at 10:40 PM