無理無駄なく 限りなく自然のままに

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中洞さんとの出会いはも20年にもなるだろうか。僕が有機農産物流通のカイシャに入社した1991年9月1日、群馬で催された放牧養豚場の開所式が新聞で報道され、その頃はまだ駆け出し(とは失礼)だった中洞さんから電話をもらったのだった。「僕の酪農と考え方が同じ。ぜひ一度こちらに身に来てください」この会話からお付き合いが始まった。

中洞さんの牛は草だけで育つ。その草は太陽光と水、自然の養分だけで育つ。中洞さんの牛は山で子を産み母乳だけで育つ。寿命を全うするまで生きる。中洞さんの牛は空の下で眠る。春夏秋冬、星の空、雪の空、嵐の空を見て暮らす……

中洞牧場で暮らしている牛を嘘偽りなく描写するとこうなる。当たり前のようだが日本の業界のヒトに言わせればウソでしょ?となるはずだ。この文章の反対のことを書けば、それを日本の酪農の平均的な姿と捉えてほぼ間違いがない。

     無理 無駄なく 限りなく 自然のままに

そんな正反対のことを20年、いや牧場に入植して30年続けるとどうなるか?生産量が極めて少ない、販路がない、地元と折り合いがつかない、国の制度にはまらない。当たり前のことを続けるだけで、長い間言い知れない苦労をし、心の淵が震えるような夜を過ごしたことと思う。そのせいか顔のシワは深く、眼は強い意思を表して鋭い。

nakahora2

2004.7.12訪問

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Posted on 金曜日, 12月 30th, 2011 at 10:34 PM

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