週末に畑を片付けてきた。
畑といっても今月で契約が終わる市民農園、ほんの猫の額。
家族3人でほぼ毎週通い詰めて、3年ほどの契約を繰り返し、
引っ越ししても捜しては借りて、12、3年は続けてきたんじゃないだろうか。
この日はその何度目かの、返却のための片づけ日というワケだ。
畑に残っていた野菜は小っちゃく凍えるように三浦大根とキャベツ。
大きくなった小松菜は外葉がかじかんで、中から萌え出た新芽をポキリ。
秋には元気だったこぼれ種のパクチーもイタリアンパセリも、さすがになりを潜め、
整地を終えた周囲の区画に囲まれて、低い日差しのよいお天気ではあったけど、
ぽつねんと3人、そそくさと作業を終えた。
と、最後に残ったのが立ち枯れたモロヘイヤ、
目を凝らせば、ああ、たくさんの種を抱えた莢が鈴なりだった。
夏、枯らしてタネを採ろうと決めていたのを思い出し、早速みんなでタネ採りだ。
からっからに乾いて立ち枯れたモロヘイヤ、莢ははもうはじける寸前で、
ちょうど5角の放射状に広がるその状態をカメラに収めようとしてもだめ。
ここぞとばかり、開いたとたんにぱらぱらぱらっと、飛んで行った。
旧正月も過ぎて今がホントの寒の底だよ、
雪に閉ざされた美麻村に暮らす木工のKさんが、ぽつっ、とつぶやいていた。
おそらくはこれから、ぽつっ、ぽつっ、と春の兆しを拾い歩く。
そんなスピードで、日々の喜びを見つけていきたいゾ~
こどもと二人、そんなこと思い浮かべながら、せっせと種採りしてたのだった。
この種蒔く畑もさがさなくちゃなんないね~