紅茶専門店 ディンブラ

絵ハガキの茶園

 

blogのリンクをサーフしていたら、藤沢にある紅茶専門店、ディンブラに。ああ紅茶、と目に入ったのが「世界の紅茶・新刊。本日からディンブラで発売!」と。時間もあり冬の雨が明けた気持ち良い天気だったので、「行ってみようか!」と初めてのお伺い。知る人ぞ知るお店とはこういう店を言う。紅茶研究家、磯淵猛さんのお店であり、磯淵氏の著作から紅茶の世界に引き込まれていった人間はかなりの数に上るだろう。自分の本棚だって、ひっくり返すと、さささっと5冊も出てきたくらいだ。

神奈川県藤沢市。藤沢駅南口から細い道をほぼまっすぐ南下、5分ほどの四つ角、コンビニの2階にあるそのお店に、難なくたどり着いた。初めて入った店内は思ったより広々、そして女性客が多い?このパターン実は苦手(´・_・`)~ まずはメニューを眺める。かしこまったうんちくなどなく、うわぁ、ストレートティーのバリエーションもさることながら、ミルクティ、アイスティ、フレーバーティと、本で読んだ通り、いろんな紅茶の楽しみ方が、肩肘張らずに並んでいる。

注文は、スリランカのお茶が多いしきっとおススメだろうなーと後ろ髪惹かれてたのに、祁門(キーマン)。日本の釜炒り茶や、中国茶でも半発酵どまりばかりを飲んできたもんで、なんとなく英国紅茶の真正面がはばかられたから?

ディンブラの入り口です
階段の手づくり案内

午後3時のティータイム。室内を眺めれば西向きの大きな窓、明るい日差しにほどよくブラインドがおろされて、陽だまりぽかぽかなひと時が始まっている。マダムたちはなごやかに談笑。壁に手書きのメッセージや絵の控えめな飾られ方も落ち着く感じ。カッコつけてなくてステキ、というイメージかな。

お目当ての新刊本が並ぶ2坪ほどのショップスペースは席の背に。磯淵さんの著作がたくさん。世界各地の紅茶がたくさん。この日は2011年ダージリン・ジュンパナ農園のオータムナルと、ウバ・アイスレビー農園のクオリティーシーズンがオススメと平積みになっていた。磯淵氏自らが長年研究を重ねたという丸く愛らしいティーポット、様々な紅茶道具たち。かわいい砂時計。茶園や茶摘み、現地の人々が写るポストカードや、たぶんスリランカのものだろう数々のスパイスも並んでいた。本のコーナーで立ち読み状態(?)が心配されたのか、店員さんの「席で読んでもいいですよ」とのご親切に甘え、購入予定の数冊を手に席に戻った。

ポットでお茶が運ばれて、1時間半ものんびりしていただろうか。祁門はスモーキーでくすぐったいような心地よさ。薪ストーブでひと晩明かすと体じゅうが煙臭くなるのを思い出し、イギリス人は暖炉の煙臭さを懐かしむのかな、なんて考えたり。祁門にも正山小種にも物語があっただろうなと考えたり。ミルクティのバリエーションの豊富さに気づき、昔、群馬県の東毛酪農の若林さんという方が、紅茶のことを熱心に語っていたのを思い出したり。ポストカードに映り込む茶園の風景が、高知の山奥の釜炒り茶にそっくりだったり。トイレに行き、廊下の壁や階段に、スリランカの子どもたちの絵、店員さんたちの笑顔。コジーで守られて3杯目までゆっくり、日差しがオレンジ色に傾く時を温めてくれていました。

祁門(キーマン)を注文しました
ティーポットでサーブされます

ディンブラは紅茶の国の自然、人々、文化のすべてを愛おしんでいるお店。紅茶を楽しむことをはずさないかわりに、ヘンな格式がうまくはずれている分ゆったり、雑ではなくて丁寧で、要は品がいい。僕は磯淵さんのいくつかのルポを読んできて、紅茶を巡ってとても多くの地域や人々がかかわり、そこに様々な物語があったことを知ったけれど、その物語と一緒にお茶を飲んでいたこの日、かなり幸せでした。帰りのおみやげは当然新刊『世界の紅茶』。ジュンパナ農園のオータムナルに合わせてダージリンの紀行がある『金の芽』、ミャンマーの本とスパイス少々、そしてかわいい砂時計。

次に伺うときは『紅茶の国 紅茶の旅』をもう一度読み返して、テイラー農園のお茶をいただこう。

今日のおみやげ。砂時計がかわいいのだ


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Posted on 火曜日, 2月 14th, 2012 at 12:19 AM

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