1月に干したゆべし。
約2ヶ月干して、おいしくできあがりました。
今年は寒かったので神奈川でもカビることなく干しあがりました。
「ゆべし」と人に言うと「あれ、あのういろうかぎゅうひみたいなお菓子だっけ?」
と返ってくることが多いのですが…
「ゆべし」は「柚餅子」と書きますが、もともとは柚子を使った保存食で、Wikipediaによると
『源平の時代に生まれたとも伝えられ、菓子というよりも保存食・携帯食に近いものであったとされ、
時代とともに現在のような菓子へ変化したといわれている。
現在では珍味に分類されるものと、和菓子の一種(蒸し菓子や餅菓子など)に分類されるもの、
その他のものに分けられる。
全国各地で様々な形状・味のゆべしが存在しており、製造法も異なり、
千差万別である。中には各地のゆべしを食べ歩く事を趣味とする通もいる。』
…ということになっていて、かなり広い意味で使われています。
私が作ったのは元祖ゆべしに近い保存食の方です。
ほんのり柚子の香りがする味噌味のからすみのような、チーズ風味もするような…(んー表現が難しい)。
薄く薄く切っていただきますが、菓子というよりは酒のつまみによくあいそうな味です。
柚子をくりぬくところから蒸して干して、時間と手間をかけて作ったものを
少しずつ大切にチビチビいただくという味わい方がいいですね。