風香青史の釜炒り茶

釜炒り茶

何の変哲もないお茶ですが…



あるご縁により、先日熊本のTさんの釜炒り茶をいただいた。
以前から存じ上げ、いつかいただきたいと願っていただけに、
嬉々として口を切り、2011産の姿を拝ませていただいた。

釜炒り独特のぐりっとした形状は、ムラなく揃い良く端正だった。
一見して粉を吹いたように白く、底に青みが勝つ。
ゴミ葉は出ず、姿、風格として品を感じた。

一煎目、85℃1分、葉は4分の3ほど開、水色は萌黄淡く透明。
独特の焙香にハッとした。
青竹をゆっくりと焙じたような、爽やかな香ばしさ
初めて経験するような香りだった。

二煎目、同じ温度で30秒、やや濃く出る。
茶葉はここで泳ぐように全開、香味の独特さがより深い。
この時点で、折り目の正しさが、かなりはっきり感じられた。
正座したくなるような、このお茶が場の空気を変えたと感じたのだ。

青史、という言葉が浮かんだ。
茶の植物としての味わいを脱し、気に近い風香。
おおげさかもしれないが、そう思っていただいたほうがいいお茶。

三煎目、同温度。ここで清香。
ほのかだが花、果実と、やっと生命を感じる香りが漂い、ほっとした。
いつものお茶に戻っていく感覚だ。

葉をつまんで湯に泳がせる。
釜温350℃は、若いミル芽なら瞬時に焼けつぶれてしまう高温だ。
だから茶摘みは葉がしっかりしてくる5月下旬の一番摘み。
そのためか泳ぐ葉も大ぶり。釜の高温に耐え崩れ、
ぎざぎざの断面から、生成の戦いの跡が看で取れた。

でも、その湯は温かく、
ほのかに甘みの差す甘露となっていた。

これはほんとうにいいお茶だった。
これはごあいさつに行かなくては(^^)

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Posted on 月曜日, 4月 9th, 2012 at 11:20 PM

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