今年も梅干し漬けました

梅干し漬けの季節。
知人のところに採りに行く予定が流れたりで、今年は少し遅い時期になりました。

小田原の関野さんの梅ですが、
黄色に赤いほっぺ、さわると少し柔らかい。
家中に桃のような香りがただよって、
ちょうどいいころあいの完熟梅です。

梅干しの梅は熟度でかなり味が左右されてしまうので、
お願いして届くまではドキドキ。
箱を開けるまえに香りがした時は「やったー」という気分になります。

青い梅は1~2日追熟させますが、今回は一晩おいて漬け込み開始。
まずは洗ってよく乾かします。
青い梅はアクを抜くためにしばらく水に漬けますが、
これだけ完熟なので洗うだけにしました。

これは少量の梅酢をまぶしているところ。
呼び水の効果で、梅酢が上がってくるのが早くなります。
梅干しのつけ方にはいろいろありますが、
私はもう何年もこのやりかたです。

塩は乾煎りして冷ましたもの。
梅干しにしてしまうと違いは微妙ですし、
その他の要素も大きいのではっきりとはわかりませんが、
塩は炒った方がまろやかになる気がします。
塩分はいつも18%。
今は15%くらいの梅干しが多いと思いますが、
昔の梅干しは20%くらいでした。
数年おいておくには、18%くらいが安心ですし、
時間を経てまろやかになった味は格別です。

よく、最後に女松をのせますが、
いえの近くに松が無いので、赤松の経木をのせ、
落とし蓋と重石をして漬け込み完了。

手作りしてみることが好きでいろいろなことをやっていますが、
「何でも作ろうと思えば作れる」と思えることの自信は、
生きていく上でずいぶんと自分を支えてくれている気がします。
電気が多少足りなくても他の方法はいくらでもある。

ちゃんと自分の手で自分の暮らしを作ること、
そのために本当に必要なものをちゃんとした対価でいただく。
作ってくれた人に感謝する。
そうした日々の積み重ねが、
自立した人と人が共生できる社会、
自由への道に少しはつながるんじゃないか。
そう思っています。

(miki)

Posted on 土曜日, 6月 30th, 2012 at 11:41 PM

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