ちゃんと作れるイタリアン

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僕のイタリアンのあんちょこ。出たときに買ってずっとだからと裏表紙を見ると1998年刊。もう15年のお付き合いになっています。

落合さんを直接知っているワケではないんですが、イタリアでいろんなお店を渡り歩いての料理人修行から得たエッセンスを感じるレシピたちです。色々と学んだことを、シェフなりに洗練させて、それを個性として表現する、というスタイルも、それはそれですばらしいと思いますが、この本の場合は、シェフが嗅ぎ取ってきただろう、イタリアの定食屋に潜む飾らない品が伝わる感じがします。カッコつけてないかっこよさ。

そこがつっぱってるというか。ざくっとして、暖かみを感じるレシピに主張のようなものを感じます。中身はどれもウケ狙いなし。カルボナーラなど、このレシピで何十回と作ってきたので今では体でつくれてしまう。ちぎったパンを入れるジェノベーゼ、肉を入れないミネストローネ。レシピ通りにラグーをつくってきたおかげで、ヨーロッパの舌が、肉や野菜の香りをどんなふうに感じてきたのかまで想像できた気がしました。

奥付の落合さんのスーパーカブ姿が颯爽として若々しい!

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Posted on 水曜日, 9月 17th, 2014 at 9:55 PM

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