畑さんのチーマディラーパ

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四万十師匠ハタさんから菜花届く。うれしい!で久しぶりに電話した。届いた菜花には名前、というか品種?商品名?があって、その名はチーマデラーパ、イタリアのカブの品種だそうだ。ぐぐると、“cima de rapa”ラーパがかぶというのは知っていた。cimaはトップ、てっぺんという意味で、直訳でかぶのてっぺん。そうかこれはカブの菜花なんだ。

寒い冬、収穫した野菜を夜なべしてひと束ずつ袋に詰める葉物農家の苦労ってたいへんなんだが、そんなこと感じさせない、何気なくカッコよさ伝わる、このセンスはどこからくるんだろう、ホント何気ないのに。畑さん現在のトレードマーク、「土佐百」のシールの赤が緑の野菜に映えてイタリア~ンな感じになってるってことかな、とにかくこれならお店映えもするでしょう。

菜花はアブラ菜科の花をぜんぶ菜花と呼ぶ。菜の花ともいう。野菜的にはその菜の花の、開花直前の花芽をいい、梅もほころびはじめた今どきの季節に、そのホロ苦い味わい、ひと足早い春を感じさせる野菜。まっ黄色い菜の花畑は、関東なら千葉の房総あたり、早春の風物詩みたいでこそばゆく、またこれをきっちりシゴトしてお鉢に載せればどこかの料亭純和風のひと品を思い起こさせる。そんな和風で、暖かい南岸沿いの季節をお届けします的な菜花を、四万十師匠はなんとイタリアから種を取り寄せ、正々堂々、チーマディラーパであると世に出した。紙には普通の菜花よりちょっと堅いけど、ちょっと苦味があるけど、とか書いてあるけど全体にかっこよいのでお店で買ってもらえるか勝負なのだろうなぁ…。

聞くとそのセンでリピーターさんもふえ、バイヤーさんも納得、今年絶好調なんだそうだ。ただ、暖かい四国で菜花は冬の収入源として定番だったのが、今は参入する農家も多く競争が厳しい。消費地農家のように何作っても売れるワケもなく、遠方でする農業はどんな野菜をつくるか、そして売るかが勝負なんだ。だから農家は、その土地で作りやすく、しかも誰もつくっていない、さらには人気の出そうな野菜をつくることとても大事なのだと。…続けて昔の取材のようにいろいろ聞いてしまう。これ栽培はいつごろで摘み方は?、えっと防除は?…あれあれこれじゃあ昔杵柄。畑さんごめんなさーい。

しかし地方でインディペンデントで農家やるのは、こんなふうに手を変え品を変えてしのいでいくことでもある。自分はなんとかしのげても、若い奴らがやっていけるか、どんな野菜をやったらいいか、ネタは必要なんですと、オレはなんとか逃げきれるけどと。同じ農家の仲間たちを心配する。何かいい情報ないですかと聞かれ、これは僕も何か仕入れたら連絡しなきゃと思ったり。最近の産直系団体や世の中色々、矛盾抱えながらしのいでいくという話にもぐっときたけれど、……。

……違う違う。僕はまた今年も高知に畑さんちに遊びに行きたい、お茶やりたい、話したい、ってあいさつしたかったのです。大好きな高知は今年また行って、続きの話をしましょうと、なりました。楽しみ増えた!

僕が最近SNSで「I am not ABE !」などとホザいたのをみてこんな絵葉書つけてよこすし(笑)。これしかもお顔本人クりそつ。ウケた~

僕が最近SNSで「I am not ABE !」などとホザいたのをみてこんな絵葉書つけてよこすし(笑)。これしかもお顔本人クりそつ。ウケた~

Posted on 金曜日, 2月 6th, 2015 at 5:42 PM

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