萩の花。秋の七草

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この季節、野菜の旬で言えば秋の端境期にあたり、何もないようなイメージになっています。夏野菜が途切れ秋野菜にはまだということで、売り場に行っても野菜が乏しい感じもするのです。お店の売り場って、夏なら夏、秋なら秋と季節感出てる時期ありますから、今はちょっと寂しい。

畑に行けば取り残しのトマトの棚は立ち枯れて物悲しいし、足元のシソやバジルも穂が出てちらちら花が咲き出している。それだけ。食い意地からすると、落花生食べたい、松茸食べたい、すだち搾ってサンマも食べたい。そんな季節にさしかかっているんでしょうが。

今の季節、お寺では萩の花が満開にしだれていました。眺めていて思い出したんですが、夏の終わりもまだ暑かった8月末、別のお寺で見たのはオミナエシ。ふーん。萩もオミナエシも、秋の七草うろおぼえ。さっと調べると(便利)…桔梗に撫子、ふじばかま、すすき、それに葛もありました。

それぞれに秋なんだ。

どれも草で、花。秋の七草は花です。春は食べるけれど、秋は品よく眺める。眺めて愛でる対象は、庭先やあぜ道などにちらちら咲いていて、ひとつでは、はかないものばかりで。すすきも花。尾花ともいいますね。冬に咲いてれば枯れ尾花。夏の間ヒンシュクなほどに増殖していた葛だって、くすんだ紅の花びらも、道にはらりと散りぬるを、それは美しく感じられます。

どれも、どうということもないのに、その全体が、夏でもない、どっぷりの秋でもない、いま、この瞬間の秋を表わしています。この端境期が、それとして豊かに思えて来ました。食べることはできない(笑)、けれど豊か。あと少し待てば、秋の収穫げ怒涛のようにやってくる、その手前のはかないひととき。そこが何とも清らかな感じがして、美しいのです。シソの穂、バジルの花も、今の時季ならそうとうにはかなく、いとおしい。

先人は、瞬間のように美しいこの季節をめで楽しむ作法として、お月見を伝えてくれました。旧暦8月15日(十五夜)など、まさにそのような巡りのとき。なんと絶妙なことでしょうか。

お寺では夏咲く百日紅やスイカズラ、彼岸花も咲いていました。季節のすばらしい一瞬!


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