クセがクセにもなる阿波晩茶。

10 月 31 日



mimasaka-13-20140620-113310フシギなお茶、クセがクセにもなるお茶。
まだいろんなつきあい方のできそうなお茶。

阿波晩茶のふるさと、徳島県上勝町のおばあちゃんはお酒が大好き。今年はお茶がテレビで紹介されて大忙しだったそうです。僕が遊びに行った去年はホントのんびりで、たくさんお茶のお話聞けました。上勝町は、緑濃い山の田んぼの畦のどこもかしこもがお茶ばかり。ここはほっておいてもそこらじゅうからお茶がはえよるからと、間引くのが大変じゃと言っていた。そんなお茶のふるさとが上勝町なのでした。

その勝手に生えてくるお茶の葉っぱを、炎天下の夏、しごき取っていく。春の新芽とは違うごわごわした葉っぱ。素手では指がだめになるから指先に針金を巻いて「コキ取る」。それを釜茹でして揉んで、芭蕉の葉を敷き詰めた樽にアツアツを詰め、棕櫚の葉で密封、フタして重しを乗せてから約1か月寝かせる。天気のいい日に外でカリカリに干し上げて、すっぱいような、なつかしいような阿波晩茶が出来ます。

お茶づくりは熱で酵素の働きを止める(殺青)んだけど、殺青の後に発酵させる阿波晩茶は後発酵茶に分類されます。アツアツを抗菌力の高い葉で包み空気をしゃ断するので、嫌気性の乳酸菌がよく働く。茶から滲み出た水溶性のせんい質や糖質をエサに発酵が進み、酸味のあるお漬物のようになっていきます。
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