梅園の下の在来茶園。
梅見ごろの週末は伊勢原でのお茶会に顔を出した。茶葉と作り、しつらい、ふるまい。質素で自然体が心地よかった阿部さん。いただいたいろんなお茶のなかで、自園在来手工のお茶がしっくりと来た。
お茶会といっても三三五五、のんびりしたもので、とりあえずと淹れてくれたのが阿部さん製の烏龍茶。花香がすっきりと続く雨岳茶園在来、もうひとつはしっかり火入れをした清川村やぶきた。お茶つくりについて、おいしく、うかがった。
現当主の匡一さんは、今お茶などやってどんなものかなあといぶかりつつ、殺青を“あおごろし”、揉捻を“こく”と呼んで、昔の自家用のお茶づくりを話してくれていた。新しい出会いにも感謝。
阿部さんのお話はおもしろく、いくつかの表現を空想し、お茶つくりに重ねてみる。料理が科学ならお茶づくりも科学なんだろうけど、手艺にて。ながめるのが楽しい本。

お茶会をした離れからの眺めは盛りの梅に大山。大山は別名を雨降山といって、民権運動家だった七代目当主、山口左七郎さんの雅号が雨岳。それで雨岳文庫と呼ぶようになったとか。梅見ごろ、西の梅園は生垣に茶と草生の菜の花、東の梅園は在来茶園でもある。梅干を漬けてお茶を摘みます。
“自由は大山の麓より”が雨岳文庫。高知帯屋町の公園には、“自由は土佐の山間より出づ”の碑がある。大山の麓、土佐の山間、どっちも好きだなあ。

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