FUNAMOTO

あぁ、竹内さん、よぉー来んなさったなぁ

1年心待ちにした船本さんの新茶を、船本さんちの、あのなつかしい縁側で、いただいた。去年と同じ、おととしと同じ、長男の裕之さんと親戚のおじさんに、奥さん。伺ったときはお昼前。ちょうど午前の機械摘みを終えて、いつもと変わらないような縁側で、お茶飲みながら、お茶飲み話の最中でした。ホントにいつも変わらない、気心知れた身内のお茶摘みは、ひと仕事を終えればみんないい笑顔で、体じゅうがひと息ついて、心からの笑顔でいっぱいだ。

……いつもと変わらない、昨日会ってまた今日会った感じ、距離感もなく、僕はとってもほっとして、心待ちにした、船本さんの新茶を、勿体も何もなく、いつものように、縁側に腰掛けて、いただいたのであった。

船本さんの釜炒り茶は、カネコ式の丸釜を500℃近い高温にして、萎凋した茶葉をパチパチ言わせ、炒りつけてつくる。こりゃ焦げとっと、ふるいばかけんと見た目の悪かーと、蘇陽のTさんと揶揄しても聞かん(笑) 男らしか釜炒り茶。その実力は1年2年で誰でもわかるよう。底の香りの懐が広ーいお茶なのだ。機械摘みのヤブキタだけでつくっていたが、去年からほんのわずか、ザイライの手摘みもつくってくれるようになった。それがチャノキの茶でご紹介している「本釜炒り茶」なのです。

さてこの日のお茶は、5月4日手摘み、裏山のヤマチャの青柳。

今年は霜で、上のヤマチャ畑は山側があたり、カマボコ型の南面だけ摘んでくれた。透明な、清々しい。この日の風みたいに爽やかなのどごしの、なんと品の高かったこと。いつもの縁側で、がはははと笑い声に交じっていただいた、今年の初のお茶の、なんとみずみずしかったこと。このロットはほんの少しで売り物には回らないけど、帰り際に1袋だけ、持たせてくれました。

船本さんありがとう!

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