s-DSC_1387
今朝いただいた紅茶にハッとさせられました。尾張旭のリンアン(TEAS Liyn-an)さんから購入した、今年のジュンチヤバリセカンド。今年のファーストも何種類か飲んで良かったし、おすすめをいただいたので、8月末、ダージリンの数種と詰め合わせで入手したものです。ファーストのグリーニッシュな風合いはなく、存在感ある特徴的な葉姿は東方美人のようです。

いつもは熱湯で5分ほどもむらしていただくこの手のお茶。今朝もそんな感じで出したつもりなのに浅い感じ。でも香りはしっかり出ているし、ふんふんと軽めの柑橘系な蜜香を楽しみました。収斂味ガツンと来ず、やわらかな口あたりで、5分も蒸らしてまだ開いてないというか、フシギな感覚です。おいしい。

糸をひく甘い香りが続く。楽しみつつ、淹れ終えた葉っぱを眺めていたら、葉姿もいい。くっきりと夏摘みの葉、1芯2葉の小さな若い芽だけを丁寧に摘んでいる。固めに充実していて撚れも戻っておらず、これはまだイケるではないかと萌え心に火がつき、もう1煎を入れてみました。

s-20141009-01
すると水色は浅い、口あたりも淡い。まあ2煎目ではこんな感じかとこくこくしていたら、ノドから控えめだけど鼻をフンフン言わせたくなる香りが上がってきました。んー、これはなんだ?と残った茶水をちびちび、なめるように味わいます。なるほどこの感じはいわゆるミネラル感というやつです。ノドの下からミゾオチあたり、背中にかけてが温まるというより熱く感じる、肌は火照るような感覚。以前、高知の国友さんが使っていた言い方ですが、基本的に葉緑素系の旨味ではなく、水色透明の茶水から出てくるのは味覚というより体感。を感じつつ、香りは呼気にまとわりついて、ジュンチヤバリの香りに満たされました。

s-20141009-03
紅茶でこんな感じ方はあまりしなかったし、こんな淹れ方もしてこなかった。葉っぱはダレずまだ力を残しているようだし。が、ここで残念ながらタイムアップで外出。夜に帰宅してもう一度熱湯をさすとやっぱりまだ出る。香りは弱っているけれど、ミネラル感の余韻のようなものは楽しめました。小さな葉っぱでこの力強さ、ため息……

この力強さと煎の伸びなら茶壺でちびちびやるのもいいかもしれません。ていうか、これ、作り方も東方美人? いや西方美人か(笑)個性的なこの農園ならあり得る話。萎凋の時間の長い、揉む前に香りのキャラクターが揃っているようなイメージです。かぎりなく烏龍茶に近くて、摘むタイミングもそれを狙ったような葉っぱ。小さいミル芽なのに硬度があって成分が充実している。ウンカの食害の有無より、太陽光線のストレスを良く作用させたりとか…。あくまでも想像ですが、これがジュンチヤバリのセカンドか。

ネパールのこと、農園のこと、お茶の木やつくりなど、興味が湧いてくるなぁ~
ちなみにジュンチヤバリ農園のお茶はすべてオーガニック。取り組みや理念にも共感できます…Junchiyabari P.LTD

tags / , , ,

«                   »

Leave a Reply